登録情報
|
この商品につけられているタグ(詳細)タグをクリックすると、タグがつけられた商品、タグをつけた人が表示されます。※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら
|
一方で,こういった常識を揺さぶりながら,同時に,わたしたちが,物を見ること,聞くこと,触れることなど,ふだん当たり前にしていて不思議にも思わないことが,どんなに不思議なことか,気づかせてくれる。
大森氏によれば,心はわたしの肉体の頭なり心臓の辺りなり,どこか内側にあるのではない。わたしは世界を脳内の情報や写像を通じてつかむのではなく,直につかむのであり,しかもつかんだすべてが心である。こうした立場から,みずから提示した不思議を解き明かしていく。ただし,かれにおいて解き明かしは,ひとつの世界の見方であり,描写法である。完全な唯一の解答を教えるのではない。だから,読者は,自分なりに不思議について,思い巡らしたくなるだろう。
前著『物と心』のエッセイ版。さらに読みやすく,近づきやすい。最良の哲学入門書のひとつとして,中島道義氏も推薦しているだけのことはある。
|
|
|