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流される [単行本]

小林 信彦
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

山の手・青山で工場を営んだ母方の祖父との交流を軸に、往時の東京に生きる“私”の、時代と人生への諦念と進取の志を活写する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小林 信彦
昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文学科卒業。翻訳推理小説雑誌編集長を経て作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。「丘の一族」「家の旗」などで芥川賞候補。平成18(2006)年、『うらなり』で第五十四回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 284ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/09)
  • ISBN-10: 416380840X
  • ISBN-13: 978-4163808406
  • 発売日: 2011/09
  • 商品の寸法: 19.8 x 14 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 331,924位 (本のベストセラーを見る)
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往年の小林節 2011/9/21
氏の最近の作品は自伝的エッセイとの区別がつきにくくなっていましたが、本作にはひとり、非常に「小説的」なキャラクターが登場し、そのおかげでひさびさに往年の小林節を愉しむことができます。また、こんな作品が読めるとは思っていませんでした。嬉しい驚きです。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
小林信彦先生の最新作です。「東京少年」「日本橋バビロン」に続く自伝三部作の最後の作品です。
前の二作同様重たい事柄を扱って感傷的にならずに、透徹した乾いた文体がいいです。
東京出身者にはこの「流される」が故郷を喪った東京の漂流者が現在の東京に孤独に生きるその
息苦しさの物語として読めるでしょう。まさに小林先生は東京のロビンソン・クルーソーです。
巨大な暗渠と化した現在の東京への先生の視点は一貫していてブレてはいないのです。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
「自伝的小説」というのは、どう読めばいいのだろう。
少なくとも「私小説」とは違うのであろう、ことは僕にもわかる。

小林氏の父は日本橋で九代続く和菓子屋の主人で坊ちゃんである。
職人の中に入って自分も和菓子作りを覚えようとすることはない。
いわゆる資本家である。

小林の母は、青山一丁目付近に300坪の土地を持ち、歯科の治療椅子
をつくる工場を経営する社長である。当時の青山は今のような高級街
とはいえ、資産家である。沖電気の技術者で役員まで勤めている。

震災で店を失った小林氏の父は、妻の父の家で、徴用逃れのために
事務員をしている。

この小説は、小林氏の母方の祖父と、信彦少年の交流を書いた物である。

私は小林信彦という作家が好きだから、この本を読むが、
「自伝的小説」というのは、どう読めばいいのだろう。
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