2008年末から2009年に行われた、「年越し派遣村」のドキュメント、ならびに、その意味を著した本である。
この派遣村、とんちんかんな批判が多かったが(そもそも論として役所が閉まることすら考慮していないものもあった)、その答えは、この本に余さず書かれているので、必読の文献である。派遣村のおかけで、人々の生活が良くなっている(たとえば、生活保護は原則どおりに受給できるきっかけがつかめた)ことを認識できるだろう。ただ、雇用を守るというだけでも解決はしない(派遣切りをした企業には内部留保はあるようだが)。どうしても仕事のない人が出てくるのが資本主義なのだから(非自発的失業は防げないと私は考えている)、これからは、職より、食・住の確保を重視したほうがいいと思った。以上、派遣村に貫かれる哲学に若干疑問があったので星1つ減らし、星4つ。