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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
あせらずに、ゆっくり、自分のペースで,
By unknown poet (Tokyo) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 活動家一丁あがり!―社会にモノ言うはじめの一歩 (NHK出版新書 343) (新書)
かつては中高生を集めてのミニコミ作りを10年ばかりやったり、教育問題の集会に協力したりしていたけれど、最近はご無沙汰。50代も半ばを過ぎて、本を作ったり読んだり書いたりばかりでは空しいなと思っていたところ、この本の存在に気がついて読んでみた。デモや活動の宣伝、ロビイングなど、活動のためのノウハウを実践的に教える講座の関係者たちによる文集だが、現代を反映して面白い。それは就職や安定した職業の確保の難しさだったりするけれど、そうした問題は掘り下げていけば、今の日本社会の息苦しさに行き着く点で、誰にも共通する問題になる。そしてその息苦しさは、個々人の責任によるものと言うよりは、多くは制度の問題、法制度があってもきちんと運用されていないことによる。 「晩年」(笑)に向かってまた動きたいと思わせられた。活動家の生計の紹介も興味深く読めた。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
東北支援を含め、社会的活動の第一歩を踏み出したい人へ,
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レビュー対象商品: 活動家一丁あがり!―社会にモノ言うはじめの一歩 (NHK出版新書 343) (新書)
2011年3月11日、これからの日本をどうすべきかを考えるきっかけとなる原体験を多くの日本人が共有した。しかし、被災地外では、何らかのアクションを起こしたいと思いつつ、支援したい気持ちを仲間と共有したり、知恵を出し合ったり、建設的な行動でその気持ちを表現する場がなくて(あるいはそう自分に言い訳して)収まりの悪い感情を抱えている人も多いのではないだろうか。(まあ、中には、日本の電力供給の1/4を原発が占めることも知らず、自分自身の日常的な電力消費パターンを見直すこともせず、ただ感情的、短絡的に反原発デモに参加して、街頭でシャウトし、憂さ晴らしするような人もいるだろうが。)本書は、私が心ひそかに私淑しており、年越し派遣村で有名な湯浅誠氏を筆頭に、PARC自由学校特別講座「活動家一丁あがり!」の実行委員の面々が社会的な行動を起こすということについて自らの経験から書いたものである。 補足だが、「活動家」という言葉は、「行動を起こせる人」くらいの意味であり、「直情的で過激な人」というマイナスの語感を払拭する目的であえて使われている。諸外国を見習い、社会を真の意味でリード出来るような健全な活動家を育成したいという著者の思いがあるからだ。 主眼は、社会に対する違和感や不正に対する義憤を感じた時に、どうやって仲間と繋がり、対話を通して考えを深め、その考えを社会に発信し、社会を変える力を生み出していくか、という一連の行動を展開する「場作り」にある。 しかし、マニュアル的なノウハウの記述はない。必要に迫られたら出来ることを出来る範囲でまず始めてみるしかないでしょう、他人にノウハウを求める時間があるならその時間で少しでも自分でアクションを起こしてみましょうというメッセージが感じられる。学ぼうとする内容が活動家としての行動力である以上、討議集会の企画・運営にしたって、ロビーイングにしたって、本を読んだところで、勇気を奮って実践しなければ、何も学べない。そういう厳しい現実を想起させる内容だ。 本を読んだ後に、知識欲を満たしてくれた、ああ良かったと素直に終わらせてくれない厳しい本である。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生活は さておき活動 楽しいよ,
By 清高 (仙台市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 活動家一丁あがり!―社会にモノ言うはじめの一歩 (NHK出版新書 343) (新書)
1.内容(清高の要約)最近の日本は、労働者が普通の仕事に就けないなど、閉そく感が漂っている。このような場合には、社会に対して声を上げるべきだが、そうする人は少ない。閉塞感を打破するには場を作ることが必要で、そのために「活動家一丁あがり!」を運営する著者たちが、実際に場を作っている「活動家」の実態を紹介しよう(している本)。生活は必ずしもいいわけではないが、活動そのものが楽しい。デモなどの敷居が高いようだが、本来はそうではなく、「誰でも、どこにいてどんな仕事をしていても、活動家になれるものなのだ」(p212)。 2.評価 活動家のなり方のノウハウも充実しているし(第七章)、第3章から第6章の、実際の「活動家」の記述は、興味深かった(個人的には特に第五章)。活動家になるかどうかはさておき(p203。もっとも「別の道」って何?)、興味深い分野・内容と思われるので、星5つ。 3.気になるところ 本題と関係ないが、「会社寮が周辺家賃相場と同じような〜借地借家法関係の法律の教科書には載っている、よく知られた話という」(p17)の根拠が明らかでないのだが。内田貴『民法2』(東京大学出版会)p176(初版。最新版での確認を乞う)では、「裁判例は分かれており、事案によっても異なるが、やはり被用者であるがゆえに貸与されたといえるから、原則として適用を否定すべき場合が多いだろう」とある(もっとも、社宅の場合で、寮とは違うかもしれないが)。もっとも、だから生活保護受給が必要だったとも言えるが。ついでに書くと、p66から、派遣切りについての有効な反論があるので(貯金があってもアパートに住むのが難しい根拠が書かれている)、いまさらながら問題の本質を知りたい人にも読める本だ。
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