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5つ星のうち 4.0
長年にわたり、津波の恐ろしさを伝え続けてきた著者に敬意を表したい。,
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レビュー対象商品: 津波の恐怖―三陸津波伝承録 (東北大学出版会叢書) (単行本)
自身も10歳のときに昭和三陸津波を体験し、三陸地方の津波をライフワークとしている著者によるまさに表題どおりのメッセージが込められた本。今回の東日本大震災の大津波と2万人に上るその死者を思うと、再三にわたる著者の警告がとても重いものに感じる。 著者のメッセージは以下のようなものである。 問題は、災害として津波の間隔が非常に長く、風化しやすい。 どんなに多額のお金をかけて、防波堤や防潮堤をつくっても、自然の力には逆らえない。それよりも、津波に注意の表示版をつくり、防災教育に力を入れ、記念館をつくるなどして広く津波の脅威と、実際に来たときの対処方法を教え続けることである。 今回の震災を見るにつけ、著者の警告が生かされなかったことをむなしく感じる。 そして「てんでんこ」の話である。大川小学校の悲劇は、決して繰り返してはならない。 長年にわたり、津波の恐ろしさを伝え続けてきた著者に敬意を表したい。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
良書。,
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レビュー対象商品: 津波の恐怖―三陸津波伝承録 (東北大学出版会叢書) (単行本)
様々な津波があること、教訓は必ずしも命を救わないことが分かる。三陸の津波で見ると、江戸時代のはゆっくり来た。しかし、昭和の三陸津波は激烈に襲って来たという。 また、津波は、災害間隔が長く風化しやすい災害であるという。従って、体験や教訓の風化を防ぐための意識的な工夫が必要であるというのはその通りと思う。 津波の特徴は猛烈な引き波で、明治の三陸津波では、44%の方の遺体があがらなかったという。 また、昭和三陸津波の際の死者の31.6%が10歳以下の子供だったという胸の痛むデータもあるようだ。 もし、夏の海水浴シーズンに津波が来たら、全員待避できるだろうかという問いかけも重たい指摘と思う。 昔の話では、元禄の時代に地震に襲われて改元して宝永にしたが、大地震のみならず富士山の噴火までが起こったという話が印象深かった。 このとき幕府ってどんなことしたのだろうという興味がわくが、それについての記載はない。 こういうのを見ると、地震にも活発期、静穏期ってあるのじゃないかという気もしてくる。 今からでも何かを学びたいと思わせる本である。 岩手県の田老町もどうやって町を守ろうとしたのか一度しっかり現場を見ることが多くの人の血となり肉となる教訓になるのではなかろうか。 住宅を高所化した船越(岩手県山田町)、「此処より下に家を建てるな」の碑がある岩手県旧重茂村(現宮古市)姉吉地区にも何か感じるものがありそうだ。 往年の地震学者の今村明恒氏が出てくるが、彼の尽力で、教科書に防災教育の基礎が載ったり、「稲むらの火」が載ったりしたという。 教科書で防災を教えずして何を教えるのかというぐらいの意気込みが素晴らしい。
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