2010年2月のチリ大地震による津波に際して、読んでみました。
明治以降の日本における8つの大津波についての本です。
本書を読むと、津波の被害は、大きな教訓を残すだけでなく、迷信、俗信も副産物として産み出すということがよく分かります。
そしてその教訓すらも時とともに忘れられがちのようです。
現代は情報社会と言われますが、生まれては消費されていく情報の波の中で、本書のようにしっかりと活字媒体で次代への教訓を残すことは大変貴重なことだと思います。
タイトルの”てんでんこ”とは、いざというときには、親子でも兄妹でも構わずに、てんでばらばらに逃げるべきという言葉です。
そこまで言わしめる津波の恐ろしさと、筆者の言う津波への恨みがよく伝わりました。