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津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮OH!文庫)
 
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津山三十人殺し―日本犯罪史上空前の惨劇 (新潮OH!文庫) [文庫]

筑波 昭
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

横溝正史『八つ墓村』、松本清張『闇に駆ける猟銃』名だたる作家たちが、幾度となくこの事件の真相に迫ろうとした!

一夜のうちに、村人三十人を殺害──。昭和十三年岡山県内の農村で起こった「津山事件」。小説「八つ墓村」のモデルにもなった大量殺人事件の真相とは!?

出版社からのコメント

その男は30人を嬲り殺した、しかも一夜のうちに──。昭和13年春、岡山県内のある村を鮮血に染めた「津山事件」。漆黒の晩、日本刀一振と匕首二口、そして猟銃をぶら下げ襲撃を遂行し、その後、自らも果てた男の抱える闇とは何だったのか? 丹念な取材と豊富な捜査資料をもとに再現される、戦慄の惨劇。日本犯罪史に暗い影を落とす“大量殺人の記録”に迫る。不朽のノンフィクション。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 356ページ
  • 出版社: 新潮社 (2001/11)
  • ISBN-10: 4102901280
  • ISBN-13: 978-4102901281
  • 発売日: 2001/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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29 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 都井睦雄, 2008/9/30
津山三十人殺しの犯人の名である。たったの一夜の内に、しかも数時間で部落の村人三十人を
惨殺するという、ちょっと想像できる範囲を逸した凄まじい犯行(だが世の中は広いもので、
韓国でウ・ポムゴンが起こした57人殺しなどという更に恐ろしいモノもあるが、、)。
日本史、いや世界史にも残るこの残虐非道な殺戮に迫る背筋が凍るようなルポです。

僕もそうだが、大抵の人はこの事件を知るきっかけとして横溝正史の「八つ墓村」を読んだ
人が多いんじゃないだろうか?あるいは映画版の方でも物凄くインパクトに残るシーンだけに
一度観たら忘れられないだろう。。他にも松本清張や岩井志麻子をはじめとして数多くの
作家やルポライターがこの事件について迫っている。
筑波昭著の本作は取材した事柄や捜査資料などを淡々と書き連ねているので、物語を期待して
いる人は多少物足りなさを感じると思う。ただ事件の概要を知らない人は淡々と進む筆致に
余計恐さを感じるでしょう。

第一部と第二部にわかれており、第一部は惨劇、事後、論評にわかれていて、まさに事件その
もののについての視点で描かれて、第二部は犯人の都井睦雄(といむつお)の生い立ちから
犯行時の22歳までをほぼ一年ごとに分けて描いてます。微弱ながら犯行が行われた部落の写真
や都井の自宅の写真、都井自身の顔写真に凶行時の格好を再現した写真なども載ってます。
あとは殺害現場の家の見取り図などもいちいち載ってますが、まあこれは舞台が田舎なだけに
どれも同じ絵みたいなもんですね。

それにしても最後何十頁かは、あまりの衝撃に読むコチラの感覚も麻痺してきますね。
彼の生い立ちを読んでいけば確かに偏執狂になる要素は多々あるが、それでもたぶん普通
の人間なら計画を立ていざ実行してみるものの2-3人も殺せば力が抜けてしまうじゃないかと
思う。だが、彼は最後の最後まで筋を通すがごとくに何の躊躇もみせず貪欲なまでに自らの
意志に従った・・・・・・。心の準備をしてからどうぞ。
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60 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 貴重な事件記録, 2006/4/1
By 
hatfields - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
 内容に古さを感じるのは、事件が起きた昭和13年当時の記録や証言を多数引用しているためで、若い読者はそこに読みにくさを覚えるのかもしれないけれど、逆にそれがこの事件の舞台であり背景となった村とその時代とをリアルに想像させる。

 横溝正史が『八つ墓村』のモデルにしたということとは別に、この事件は病気がちな体や不遇な家庭環境、閉鎖的な村と人間関係、あからさまな性への興味などなどが重なり、しだいに犯人の人格がむしばまれていくさまが記され、興味深い。

 今で言えば、たぶん一種の人格障害とされたであろう犯人の被害妄想による犯行は、そこにいたるまでの重苦しい情熱を思わせ、舞台を現代の都会に置き換えてみるといっそう怖かったりもする。

 人格がまっとうに育つことの難しさを考えさせるという意味では、近年多く出版される異常犯罪レポート本のさきがけともいえる。

 ちなみに、本を読みなれている人なら、べつに読みにくくはありません。私はけっこう面白く読みました。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 何が彼に30人もの命を奪わしめたのか, 2010/4/22
By 
Gori "the 11" (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
昭和13年に起こった、岡山県の僻村で30人の命を奪うという陰惨な事件。
その事件を追ったノンフィクションである。

此の事件は、横溝正史の『八つ墓村」の冒頭でモデルとされ、松本清張はノンフィククションの形で
『闇に駆ける猟銃」を著した。

なぜ一夜にして、30人もの命を奪ったのか、
同期としてあげられるのは、
性関係にあった女性への怨み、集落の紊乱した性習俗、貧困、病気、よそ者を相容れない村の因習、犯人の疎外感
などだが、どれもが複合したであろうことは察せられても、それ以上の心の闇は分からない。

犯人は、山の中に逃げ込み、その後自傷して果てた為、自らの口からは語られず、残った遺書によって案ずるのみだが、
本に掲載された、遺書を見ても、ますます腑に落ちなさが増すばかりで、人間の懊悩の深さに慄然とするばかりだ。

なお、巻末のあとがきは、本全体のレジュメといったかたちで、ここを読んでから、本文を読み始めるのも良いかも知れない。
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