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それでも生きることの孤独や虚しさはどうしようもなく、来る日も来る日も食料採集のために山中をかけずり回る生活に絶望して、自殺しようと富士の樹海に迷い込む箇所は圧巻だ。
グリーンツーリズムや自然体験塾などで語られる「自然」より、こちらの自然の方が圧倒的なのは、生存をかけた抜き差しならなさがあるからだろう。
「社会」に護られた「自然」は、そのぶん快適だが、そのぶん精気を抜かれている。
13歳で人間社会に絶望したこのひとは、寒い冬の夜、洞窟の中で凍えながら、ケモノの襲撃を恐れながら、どんな月をみていたのだろう。
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