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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
安全でも適切でもない場所へ,
By アガリ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫) (文庫)
僕は個人的に江國香織という作家は好きで、ほとんどの作品を読んでいますが、この短篇集はその中でも1、2を争うくらい好きな作品だといっていいです。新たな境地を切り開いた彼女の出世作というべきこの短篇集は、どこを切っても宝石のような言葉で満ちています。彼女のこれまでの仕事のみならず、日本の現代文学にとっても、とても大切なものだと思います。(山本周五郎賞を受賞) アメリカの現代作家を模したと思われる作品が多いですが、圧巻は表題作の「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」です。とにかくこんなさりげない形で、渇いた絶望と諦観、愛と死を切り取れる作家は、ほかにはいないと思います。 すでに単行本のレビューで多くのかたがこの著作に言及していますけど、敢えてレビューを書いたのは、解説の山田詠美さんの言葉がとても素晴らしいものだからということもあります。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
目から鱗。,
By
レビュー対象商品: 泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫) (文庫)
江國香織は女の人が読むもんだとゆーどこからか生まれた先入観で今まで読んだことがなかったんだけど、あまりに素敵なタイトルに思わず手にとってしまった。で、読んだら目から鱗。もったいなかったなぁ、もっと早く読んどきゃよかったなぁと後悔。表題作、「うんとお腹をすかせてきてね」、「りんご追分」が好きで、特にドキリとさせられたのは「りんご追分」。現実の一瞬を切り取る朝の公園のトランペットのりんご追分。トランペットの音色と、りんご追分という曲以外の組み合わせが考えられないくらいにはまってます。詳しく書きたいけど、これから読む人の印象が薄れるので略。表題作のリアルな生活の距離感、「うんと~」のみずみずしいほどの食と身体の躍動感。まだ江國香織を読んだことのない人、この本からどうですか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
大人の短編集,
By のいのい (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 泳ぐのに、安全でも適切でもありません (集英社文庫) (文庫)
本短編集の第2話「うんとおなかをすかせてきてね」で、まずクラッときました。で、その感覚を保ったまま他の話を読んでいくと、他にも2〜3話ほど同じようにクラッとくる作品がありました。 なんというか、こう、何気ない文章にいきなり心臓を鷲づかみにされたような、そんな感じです。 江國さんの短編は、一度ハマると抜け出せなくなるらしいですが、私もいよいよその魅惑的な世界にハマりつつあります。 あと、山田詠美さんのあとがきもいい感じでした。
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