ライトノベルには一巻が非常に好印象で二巻以降も大きな期待を抱えて読むと
一巻との落差に「あれれ?」となる事が少なからずあるのですが
一巻で前シリーズまでの期待値との落差に「あれれ?」となってしまう今作品はかなり珍しいケースかと思われます。
正直「ギャルゴ」、「ろーどぐらす」と楽しく読んできた一読者としても
「ずいぶん実験的なシリーズを始めたものだな」と思い「これ二巻以降買っても大丈夫か?」と思わざるをえませんでした。
結論から言うとこの第二巻は一巻の実験的な、読者を極めて選びそうな作風と打って変わって
個性豊かな主人公とヒロインたちが生き生きと動きまわるお馴染みの比嘉作品となっております。
でも、だからこそ「なんであんな第一巻を書いちゃったの?」と思わざるをえません
ラスト数ページでメタフィクションという形をとって書かれている比嘉氏の今後の構想のようなものを読む限り
十分前シリーズまでと同様のスリラー交じりのラブコメ展開になったのかもしれません。
しかし、残念なことに今シリーズは打ち切りという最悪の結果に終わってしまいました。
何故こんな事になったのかは推論の域を出ませんが、実力のある作家なだけに比嘉氏の次作を待ちましょう
このまま消える作家で無いと一ファンとしては信じますし、この二巻だけであればそれを期待させるだけの内容だったのですから