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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
改訳「決定版」?,
By ビアンカの時代 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 泰平ヨンの航星日記〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF レ 1-11) (文庫)
数々の功績をあげてきた宇宙パイロット、泰平ヨンの繰り広げる、奇想天外な冒険の数々。簡単にいえばそうなるでしょうが、レムのものだけあって作品自体は安心して読める面白いものです。雰囲気としては『宇宙創世記ロボットの旅』『ロボット物語』などに近いコミカルなものです。レム自筆のイラストや、これまで取りこぼされてきた序文の類もすべて収められてあるというのは嬉しいかぎり。しかし、この改訳はあまりにずさんではないかと思いました。古風な言葉を操るロボットたちの住む星を描いた「第11回の旅」では、「〜失はざりき競技老達」(p.102)というような、助動詞の活用ができていないところが見られました。また、天地創造のパロディである「第18回の旅」では、冒頭から「〜とは断言しかねる」とあるべきところが「〜とは断言できかねない」となっています。またこの回は、重要な登場人物の名前が「ブールズ・E・バブ」から途中で「ブールズ・F・ブック」になぜだか変わってしまっています(私の持っているのは初刷です、2刷以降直っていたらごめんなさい)。他にもこういった日本語のミスがあまりに多く、苦痛でした。 旧訳を読んだことがないので、これが旧訳からのものなのか新訳で出てきたものなのかわかりませんが、いずれにしても新訳者と編集者は、もっと「先人の遺産に手を入れる」ということに対して責任感と緊張感を持つべきではないでしょうか。そもそも、この作品をパロディとみた深見氏と、メタフィクショナルなハードSFと捉える大野氏では、作品に対するスタンスが根本的に違うのですから、共訳の形にすること自体無謀です。作品に対する評価は5ですが、今回の改訳をまったく評価できないので、全体として2つをつけさせていただきます。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
なぜ「吾輩」ではない?なぜ「新訳」ではない?,
By danboard (日本国内) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 泰平ヨンの航星日記〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF レ 1-11) (文庫)
長年廃刊だったこの作品が復刊したという事は素喜ばしい事だが、これははっきり言って深見弾氏の翻訳を無残に改竄した改訳(改悪)版である。 この作品は主人公泰平ヨンの一人称で書かれているが、旧版で「吾輩」だった一人称が「私」に変更されている。 このため作品の手触りは旧版とは全く違うものになってしまった。 新訳ならそれもいいだろうが、一人称を変更しておいて「改訳」はないだろうと思うのだが。 内容そのものはレムらしさが横溢する素晴らしいもの。正直旧版のまま復刊して欲しかった。
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
読みやすくなってはっきりした,
By
レビュー対象商品: 泰平ヨンの航星日記〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF レ 1-11) (文庫)
改訳が入ったとのことですが、かなり変わっていますね。文章がシンプルに変えられている分だけ、テーマがはっきりと浮き彫りにされていると思います。 「新解釈」とのことですが、前の版とは別の物だと考えた方が良いかもしれません。
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