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登場する人物達は皆、それぞれに悩みや苦しみを持ちつつも生き生きとしている。北海道の雄大な自然と、戦争や貧困という厳しい時代を背景に、寄り添い助け合いながら生きる農村の人々が見事に描写されている。尊敬する先生との出会い、甘酸っぱい初恋、姉の結婚、母と祖母の病気、やがて兄弟は少年から青年へと成長する。
しかし、人々の様々な思いは、自然の気まぐれの前に無残にも一瞬にして押し流されてしまう。数十年を経て築き上げたものをすべて失ってもなお、自然と共に人間として自らの信じる道を歩もうとする兄弟の姿は、読み手の心を熱くする。続編を読まずにはいられない作品である。
北海道の日進部落で育った拓一は、貧困や親の不在にも健気な姿勢で向かい、明るく誠実に生きていきます。その拓一や、拓一を取り囲む人々の半生が三浦綾子さん独特の文体で描かれていますが、ここに描かれていることは現在の世の中にも十分に適用されます。「人間ってなんだろう」「どう生きるべきなんだろう」「正しさってどういうことだろう」と、基本的でありながら重要なことを様々に考えさせられます。
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