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泥のカネ 裏金王・水谷功と権力者の饗宴
 
 
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泥のカネ 裏金王・水谷功と権力者の饗宴 [単行本]

森 功
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

東電・福島原発の大罪、黒い裏事情がここに! 福島原発から小沢一郎の胆沢ダムまで、汚い金の臭いがする所には、必ず“裏金王・水谷功”の影がある――。政界の裏街道でその名を知られた「闇の政商」の告白から、政官業「癒着」の核心をあぶり出した傑作ノンフィクション。

そもそも福島原発では、90年代後半から多くの不祥事が起きていました。98年12月、第一原発高温焼却炉の低レベル放射性廃棄物ドラム缶が炎上。翌99年1月には、第二原発の廃棄物処理建屋から出火。極めつきが02年8月以降に公表した原子炉に関するデータの改竄……。地元住民の反原発運動は燃え上がり、当時の佐藤栄佐久知事も反原発に舵を切った。そうして運転中の原子炉すべてが運転停止に追い込まれたのです。
しかし03年7月、福島原発は再稼働――。
これら東電のトラブル処理において、関係者の話題となった“裏工作疑惑”がありました。そこに登場するのは、小沢一郎の「政治とカネ」問題で耳目を集めている、水谷建設元会長の水谷功なのです。
この水谷功を中心に、彼の巨額の“ゼネコンマネー”に群がった権力者たちの浅ましい癒着構造の実態を暴いた本書。隠された「日本の裏」を知るための、必読の書といえます。

内容(「BOOK」データベースより)

小沢一郎は黒か、白か!?「ここまで来ればしゃべらなあかん」「闇の政商」の告白からあぶり出す政官業「癒着」の核心。“政治とカネ”のリアルを描いたアンダーグラウンド・ノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 320ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/4/5)
  • ISBN-10: 4163736506
  • ISBN-13: 978-4163736501
  • 発売日: 2011/4/5
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 本書は「平成の政商」と著者が評する水谷建設社長・水谷功の錬金術とその人脈に切り込み、政官財の癒着をゼネコンマネーから追跡したノンフィクションである。
 一読してまず驚かされるのは、著者の圧倒的な取材力である。本書カバーの「ここまで来ればしゃべらなあかん」は、検察ではなく著者の取材に対する言葉のように思える。談合の仕切り屋がどのように公共工事を差配し、建設業界をどのように動かしてきたかがよくわかる。裏側の業界研究と称しても差し支えない。
 そしてまた驚かされるのは、人脈を駆使した水谷建設の暗躍ぶりであろう。突如ゼネコンとは無縁そうな事件が紹介され、「あれ、どうしてこの話題が?」と思いつつ読み進めていくと、必ず水谷建設と利権屋との繋がりへ突き当たる。現職の福島県知事逮捕と原発問題、北朝鮮利権、果ては芸能界など、水谷ネットワークはどこまで根が深いのか。
 その中で重機売買を巧みに利用したゼネコンの裏金作りの実態、そして香港やマカオを通してそのカネを国内に運び込むくだりは、本書最大の衝撃であろう。海外の拠点を利用してマネーロンダリングまで駆使するとは、まさに犯罪組織、マフィアのごとき所業である。こうしたゼネコンマネーが政官財の癒着を生み、本来あるべき権力の意志決定を歪めている。これこそが日本というシステムの一端であるかと思うと、読者は皆、暗澹たる気分になるのではないか。
 森功氏の著書には知られざる権力者やフィクサーを追った作品が多い。本書もその1つに数えられよう。
 そこで描かれる彼らの多くは、及ぼした影響力に比べると概して寂しい晩節を迎えている。水谷功は果たして、今後どのような「宴の終わり」を迎えるのか。小沢一郎氏に関わる裁判の行方も含め、泥に塗れたカネに踊った――いや、踊らされた政商の末路が気になる。
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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「平成の政商」、水谷功の真実 2011/4/7
By 閑居人 トップ50レビュアー
2008年5月、三重県桑名市にある中堅ゼネコン、水谷建設の会長、水谷功は、11億4千万の脱税により、三重刑務所に服役した。そして、1年半後、彼は獄中から複数のマスコミに、「小沢一郎への裏献金」を告白した。検察の暗黙の了解もあっただろうし、水谷の心境の変化も関係したに違いない。検察審査会が後に「起訴相当」と議決した「小沢一郎事件」の始まりである。これに関連して、小沢の秘書だった大久保、石川両被告は、水谷建設から4回に渡って現金を受け取ったとされる。そのうち、3回については立会人もいる。現在公判中であるが、近く、水谷功本人が「弁護側証人」として法廷に立つという。
この書物は、「平成の政商」と呼ばれる水谷功とその人間関係、日本の土木工業の「談合」の実態、政財界の裏世界を流れていく「泥のカネ」を徹底的に追いかけたものである。その内容は、例えば「東北談合の天の声」「福島県知事汚職事件」「談合屋の生態」「大阪府知事選(太田知事)で結集された関西談合組織」「裏金づくりーー捜査の網をかいくぐる術」「北朝鮮利権」「西松建設事件ーー二階俊博」「野中広務、政界引退の理由」「カジノ通いの理由(マネー・ロンダリング)」等々、まことに興味深いものである。

評者は、特に「福島県知事汚職事件」について、関心を抱く者である。なぜなら、この事件は、どのように考えても「東京電力福島原発問題」が背景にあるが、検察は、一番肝心な「原発利権の解明」について完全に失敗しているからである。
「東日本大地震」以来、東京電力と監督官庁である経済産業省の過去の不作為が批判されている。1990年代以降、度重なる原発事故とデータ改竄事件は、日本のエネルギー政策の行方に関心を持つ者を憂慮させてきた。その意味で、佐藤栄佐久知事の東京電力批判とプルサーマル計画の見直しは、一定の支持を得たものだった。しかし、東京電力にとっては、操業停止は一日一億円の損害を生むものである。地域経済や「J・ヴィレッジ」への貢献を無視しているように見える福島県の対応は焦りを感じさせたに相違ない。
このころ、前田建設が、東電原発の残土処理事業を60億で受注し、それを手数料を抜いて水谷建設に請け負わせ、水谷建設はさらに孫請け会社を使って処理をすることになった。土木が行うこういった手法は、リベートや裏金作りに有効なものである。それでは、このときに作られたカネは、何のためのものなのか。結果的に、不自然な操作が名古屋国税局の注意を呼び、「所得隠し」と認定されてしまったのだが。
福島県知事汚職事件では、「原発に反対する知事を東電がつぶした」「知事は、『知事抹殺』という本を書いて、検察の国策捜査を批判した」と評されることがある。
このことの真実について、著者は、検察OBの言葉を引用する。「当初の特捜部の狙いが、東電絡みだったことは間違いない。そこでは、水谷が(東電の意を受けて)知事を懐柔するために(2002年8月、8億7千万その後2003年プラス1億円という不自然な土地売買という形で)近づいたという事件の見立てだった。その方が正しかったのではないでしょうか(82ページ)」。
付け加えれば、この2003年7月、東京電力福島原発は再稼働している。
政治と行政、利権との闇は深い。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 建設業界と政治の癒着 2011/10/10
By blackstar トップ1000レビュアー
 先ごろ有罪判決が下った小沢一郎氏の秘書たちの事件のもとになった水谷建設元会長、水谷功氏を中心に徹底的な調査報道を行ったリポート。小沢「元代表」だけではなく、関空で影響力を発揮した自民党の二階代議士や他の建設族議員も登場し、建設業界の談合システムと政官界との癒着の構造、政治とカネの小宇宙を描く。

 著者の本を読むのは初めてであるが、誰かをはっきり断罪するというわけではなく、証言を地道に積み重ねてストーリーを再現しようとする姿勢は好感が持てる。小沢事務所の大久保元秘書が向島の料亭で接待を受け、特定の芸者を贔屓にして半年で10回以上も通ったことや、同事務所の要請で海外出張先からあわてて帰国した水谷建設元社長が5千万を用意して渡したとするなど、その具体性は迫力がある。

 また裏金作りには中古重機を安く売ったように見せかける、などのテクニックも詳らかにする。水谷氏が東南アジアに重機を売ったり、中国や北朝鮮にもビジネスチャンスを見て渡航を重ねていたのには非常な「やり手」「政商」という印象を持った。その一方カジノで大金を使い(ここでも裏金資金が役に立つ)、愛人を囲い、さらに売れない演歌歌手を取引先の社長に愛人として斡旋するくだりは2時間ドラマを越える、どろどろの世界だ。

 小沢事務所側は、事件を記載の誤りに矮小化しようとし、検察の陰謀説を唱えてはいるが、本書を読む限りその意図は限りなく黒に近い。またなるほどと思ったのは、ダムや空港の発注者が国や県であれば、献金が直接影響するとは立証しにくいという話。小沢事務所は発注者ではない。その意味では小沢氏も二階氏も直接罪に問われることはないのかも知れないが、国民感情としては政界引退をしてほしいのである。
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投稿日: 21か月前 投稿者: リンタロー
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5つ星のうち 5.0 政治と建設業の関係本の決定版
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