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泣ける話、笑える話―名文見本帖 (文春新書)
 
 

泣ける話、笑える話―名文見本帖 (文春新書) [単行本]

徳岡 孝夫 , 中野 翠
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

これぞ手練れの名人芸。贅沢な書き下ろし掌編が40本ギッシリ。ときにもらい泣き、ときに破顔一笑、本物の文章に酔う至福のひとときを。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

徳岡 孝夫
1930年大阪府生まれ。京都大学文学部英文科卒業。毎日新聞社に入社。ベトナム戦争中には東南アジア特派員。30年間にわたり「諸君!」巻頭に「紳士と淑女」を執筆。主著に『五衰の人―三島由紀夫私記』(第10回新潮学芸賞)、『横浜・山手の出来事』(第44回日本推理作家協会賞)など。1986年、菊池寛賞受賞

中野 翠
1946年生まれ。コラムニスト。早稲田大学政経学部卒業。出版社勤務を経て文筆業へ。社会・事件に関する独自の鋭い批評や、映画や本、落語に深い造詣を持つことで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 247ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2012/01)
  • ISBN-10: 4166608436
  • ISBN-13: 978-4166608430
  • 発売日: 2012/01
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
 毎日新聞の記者であった1930年生まれの徳岡孝夫と1946年生まれのコラムニスト中野翠があわせて40の随想を交互に綴った一冊です。

 まずもって、なにゆえ徳岡孝夫と中野翠なのでしょうか。
 その理由は書内でも明らかにされていません。世代的にも経歴の面でも共通点のない二人が綴る文章には、やはり類似点は見られません。

 造詣が深いとされる落語の話や、現役コラムニストとしての交友関係の中に探った思いを記す中野の文章は、良く言えば軽快で気軽に読めるものですが、さほどの深みを感じさせるものではありません。
 一方、徳岡は、あとがきで中野に対して「私が優位に立てるのは一つ、見て来た過去の長さだけである」と必要以上に謙遜して書いているのですが、まさにその一点において中野の文章を大いに圧倒しているといえます。
 今年で82歳になる徳岡の筆が紡ぐのは、決して来しかたを懐かしむだけの文章ではありません。中野の文章に比して徳岡のそれは、ジャーナリストとしてベトナム戦争や赤軍派の報道に携わった、いわば切った張ったの時代をくぐり抜けた人物ならではの人生の厚みや広がりが感じられ、まさに名文見本といえるものです。

 そして徳岡の各随想文の最終行が読ませます。文字数を削ぎ落した簡潔な短文でありながら、人生のどこまでも奥深い機微を感じさせる文章にうならされるのです。

 「泣ける話」や「笑える話」というほどの文章かというと、その点には頷けません。売らんがために出版社が付けた書名なのでしょうが、読了後には、タイトルのつけかたとしてはおよそ見本にはならない代物だという思いが残りました。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たか トップ1000レビュアー
徳岡氏のと中野氏のエッセイが収録されている。
各エッセイは3〜5分程度で読める分量。
このため、隙間時間に読んで愉しむことができる。
両氏のエッセイともに名文・名作が多く、面白かった。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 直いい親父 トップ500レビュアー
 徳岡さん、中野さんの2人が書き下ろした掌編(エッセイ)が、交互に40篇収録されていて、2部構成になっています。徳岡さんは、毎日新聞で活躍された方ですが、計20篇のエッセイが、微妙につながり、徳岡さんの生い立ち、仕事ぶり、人柄がくっきりと浮かび上がるようになっています。一方、中野さんは、映画、落語等に深い知識をお持ちで(私も何冊か読んでいます)、こちらの方面、交友関係のある人に関するエッセイが多いようです。
 徳岡さんのお話では、「あ、そう。バイ」に出てくるサムさんの心意気、というか人柄に心を打たれます。また、赤ん坊と記者で地道に取材し、そして、その顛末を追いかけて書いた記事を、めったに褒める事をしない先輩に認められた顛末・・・まさにやったですね!、幼くして亡くなった母への思慕、作者、そして周囲の心情が推し量られ、じわっとこみ上げる物があります。総じて、徳岡さんは、どちらかと言うと心にジーンとくる話が多いようです。
 一方中野さん、殺人未遂の電話番号事件、傑作ですね!担当者どんな顔して、謝りに行ったんでしょうね?たった1度のクレーム電話、そういえば私も団塊世代の端くれですが、やはり一言多いのかな?そして、父の秘密、私も父の遺品を整理しましたが、そういう類の物は、一切出てきませんでしたが、相続の為戸籍謄本を調べたところバツ一だった事が判明、まさに青天の霹靂でした。また、南の島に雪が降る・・・読んでいてほろっとなってしましました。
 どちらも甲乙つけ難く面白かったですが、見てきた過去の長さが長い分だけ、私にとっては、徳岡さんのエッセイが心に響きました。皆様方は、どうですか?
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