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泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉 (文春文庫)
 
 

泣き虫弱虫諸葛孔明〈第1部〉 (文春文庫) [文庫]

酒見 賢一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

口喧嘩無敗を誇り、いじめた相手には得意の火計(放火)で恨みを晴らす―なんともイヤな子供だった諸葛孔明。奇怪な衣装に身を包み、宇宙の神秘を滔々と説いて人を煙に巻くアブナイ男に、どうしてあの劉備玄徳がわざわざ「三顧の礼」を尽くしたのか?新解釈にあふれ無類に面白い酒見版「三国志」待望の文庫化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

酒見 賢一
福岡県生れ。愛知大学卒業。平成元年『後宮小説』で第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。平成4年には『墨攻』他で中島敦記念賞、平成12年には『周公旦』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 646ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/10/9)
  • ISBN-10: 4167773082
  • ISBN-13: 978-4167773083
  • 発売日: 2009/10/9
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「三国志」と「三国志演義」を下敷きにしながらも大胆に翻案、解釈、補筆して、とにかく楽しく読ませることを徹底した酒見賢一氏の筆力に脱帽する。
かつてNHKの人形劇(紳助竜助の語り)で初めて三国志に接し、正史「三国志」、立間訳「三国志演義」、更には「吉川三国志」も読んだが、多分、この「酒見版三国志」が一番面白い。
なんせ、劉備玄徳が、そのへんの「おっちゃん」になってしまい、妙にへそ曲がりなところを諸葛亮孔明と競い合うところは、とりわけ「三顧の礼」のシーンでは笑い転げるので要注意。

氏の中国ものは「墨攻」しかり、「陋巷に在り」しかり、とにかく中国の歴史、思想を更に面白くして読者に提供してくれる。
難点は、本気で書いたときに長編になるため、続巻が待ち遠しくて我慢するのが大変なこと。
「陋巷に在り」のときも、文庫化なのにテンポよく発刊してくれなかったので少々イライラして待っていた時期がある。
今回の文庫化では、そうならないことを切に願う。

なお、同じ文春文庫で、宮城谷昌光氏の「三国志」が同時並行的に発売されている。
見ようによっては、出版社はなかなか酷なことをするものだ。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この本を読むには、事前に「まともな」三国志の小説を読んでおく事をお勧めします。
すると、この本の面白さが倍増します。

軽い語り口で意表を突く展開が次々と出てくるので、
おそらく三国志マニアな人ほど笑えると思います。

基本的には三国志演義なので、お気軽にどうぞ。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
コーエー三国無双に始まり、映画レッドクリフ、横山光輝三国志、吉川英治三国志、と来て、
5つ目の三国志です。
ゲームや映画を数に含めるな、と怒られそうですが
とりあえずこれが、私の三国志の歴史なわけです。
吉川英治をついこの間、読み終わり、関羽の最後と、作者の孔明像を読み
涙してしまったばかり。
なのに、今回は、笑う笑う。
昼休みに職場で読んでても、思わず声出して笑ってしまい不審な目で見られました。
その上、何読んでるのか聞かれて「諸葛孔明」と答えたため、さらに不審な目。
確かに、普通「三国志」と笑い(爆笑)は結びつかないですよね。

ってなくらいに、面白可笑しい本書なのですが、
ただ単に面白いだけでなく、色々ありがたい本でもありました。
横山・吉川三国志を読んだだけでは、よくわからなかったことが何個かあったのですが、
この本でなんだか納得できたことが何点かありました。

1.劉備は、取り立てて言う程、清廉潔白にも思えないし、
  気のいい人間なだけに思えるのに、なんでこんなに人望があるのか?
2.劉表が戦争を避けてたことは、そんなにいけないことなのか?
3.曹操は割と主人公になれそうな器にも思えるのに、なんで悪者なのか?
4.孔明ってそんなに素晴らしい人柄だろうか?

本文を読んでいただけでは、よく理解できなかったことを
スパスパスパパーンと斬ってくれました。うーん、納得。
例えば2の疑問の答え、「劉表は平和ぼけした日本人」。
「あー、そうか、乱世の時代にこんな君主は弱るよな、っていうより悪だよなー」
目から鱗でした。
大笑いしながらも、すんなり納得してしまい、えっ、完結してないの、続きまだ出てないの、と
ただ今うろたえてる最中です。
続きが待ち遠しい・・・
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