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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
河合先生の子ども時代にタイムスリップ,
By
レビュー対象商品: 泣き虫ハァちゃん (単行本)
沢山の兄弟、泣き虫の自分、子供心に楽しい・面白い・悲しい・寂しい・恥ずかしい・腹立たしい。色んな感情が渦巻く感受性豊かな子ども時代を、「ハァちゃん」という分身でもって回想する本。「こどもの宇宙」や童話の世界を大事にしていた河合隼雄先生の、ほのぼのした日常が穏やかな眼差しで描かれている。 先生が亡くなられ、話は途中で終わっているものの、尻切れとんぼという感じではなく、ちょうどいい所で終わっている絶妙な終わり方。ふと、また続きが始まるような、何気ない別れ方、終わり方も、いかにも先生らしいような気がする。 挿絵も涙が滲んだような、ちょっとはにかんだような水彩で淡々と描かれているのが、何ともいえない雰囲気。坊主頭の少年の笑顔が、晩年の先生の笑顔と重なって見える人も多いだろう。子供の世界、遊びの中に心の世界を求めた河合隼雄の原点を、垣間見たい人にお勧め。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
河合先生の少年時代の原風景,
By まえちゃん (東京都葛飾区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 泣き虫ハァちゃん (単行本)
去年7月に亡くなられた臨床心理学者の河合隼雄先生の遺作。『家庭画報』2006年2月号〜2007年1月号に連載。執筆半ばにして天に召されました。 主人公は、6人の、男ばかりの兄弟の5番目である城山隼雄(ハァちゃん)。 時代は戦時中、故郷である丹波篠山を舞台に、幼稚園から小学校4年生までの物語です。 子どもが生まれてから、先生の著作を沢山読ませていただきました。 子どもに対しての先生の目線は、このような生活の中で育まれてきたのだと、この本を読んで感じました。 優しい色調の挿絵と相まって、家族っていいなあとしみじみ思わせてくれます。 もっともっと続きを読みたかった・・・ 巻末の谷川俊太郎さんの詩は、きっと先生を慕う全ての人々の想いだと確信します。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
子どもの気持ちを描いた作品,
By Nagoptie (埼玉県) - レビューをすべて見る
Amazonが確認した購入(詳細)
レビュー対象商品: 泣き虫ハァちゃん (新潮文庫) (文庫)
河合先生の遺作となった自伝的小説ということで、大変期待して読ませてもらいましたが、期待通りでした。分析的な解釈が物語に織り込まれているかと思っていたのですが、これは純粋な物語です。子どもの本心、成長が優しいタッチで描かれています。岡田知子さんの絵がまたよかったです。そして、最後の先生の奥様、谷川俊太郎の詩、など、最後のページまで読み応えがありました。河合先生が後世に残しておきたかったお話、なのでしょうか。子どもの心は、いつの世も変わらない、と伝えたかったのでしょうか。村上春樹氏も言っていますが、まだまだ、いろいろなことについて、先生の解釈を聞きたいと思い、残念に思います。
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