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泣き虫ハァちゃん (新潮文庫)
 
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泣き虫ハァちゃん (新潮文庫) [文庫]

河合 隼雄 , 岡田 知子
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ほんまに悲しいときは、男の子も、泣いてええんよ―。城山家の、男ばかり六人兄弟の五番目のハァちゃん。感受性が豊かなあまり、幼稚園の先生が辞めると聞いては泣き、童謡に出てくるどんぐりの行方を案じては泣いてしまう。家族に見守られ、友人たちと野山を駆け巡って、力強く成長してゆく過程を瑞々しく描く。心理学者・河合隼雄の遺作となった、せつなく温かな自伝的小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

河合 隼雄
1928‐2007。兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考査し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)『明恵 夢を生きる』(新潮学芸賞)など多数

岡田 知子
1965(昭和40)年富山県生れ。広告制作会社にグラフィックデザイナーとして勤務後、イラストレーターとして独立。透明水彩や鉛筆を用いて、主に出版・広告の分野で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 237ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/5/28)
  • ISBN-10: 4101252297
  • ISBN-13: 978-4101252292
  • 発売日: 2010/5/28
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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By 寧夢 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
沢山の兄弟、泣き虫の自分、子供心に楽しい・面白い・悲しい・寂しい・恥ずかしい・腹立たしい。
色んな感情が渦巻く感受性豊かな子ども時代を、「ハァちゃん」という分身でもって回想する本。「こどもの宇宙」や童話の世界を大事にしていた河合隼雄先生の、ほのぼのした日常が穏やかな眼差しで描かれている。

先生が亡くなられ、話は途中で終わっているものの、尻切れとんぼという感じではなく、ちょうどいい所で終わっている絶妙な終わり方。ふと、また続きが始まるような、何気ない別れ方、終わり方も、いかにも先生らしいような気がする。

挿絵も涙が滲んだような、ちょっとはにかんだような水彩で淡々と描かれているのが、何ともいえない雰囲気。坊主頭の少年の笑顔が、晩年の先生の笑顔と重なって見える人も多いだろう。子供の世界、遊びの中に心の世界を求めた河合隼雄の原点を、垣間見たい人にお勧め。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
去年7月に亡くなられた臨床心理学者の河合隼雄先生の遺作。
『家庭画報』2006年2月号〜2007年1月号に連載。執筆半ばにして天に召されました。

主人公は、6人の、男ばかりの兄弟の5番目である城山隼雄(ハァちゃん)。
時代は戦時中、故郷である丹波篠山を舞台に、幼稚園から小学校4年生までの物語です。

子どもが生まれてから、先生の著作を沢山読ませていただきました。
子どもに対しての先生の目線は、このような生活の中で育まれてきたのだと、この本を読んで感じました。
優しい色調の挿絵と相まって、家族っていいなあとしみじみ思わせてくれます。
もっともっと続きを読みたかった・・・

巻末の谷川俊太郎さんの詩は、きっと先生を慕う全ての人々の想いだと確信します。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 河合先生の遺作となった自伝的小説ということで、大変期待して読ませてもらいましたが、期待通りでした。分析的な解釈が物語に織り込まれているかと思っていたのですが、これは純粋な物語です。子どもの本心、成長が優しいタッチで描かれています。岡田知子さんの絵がまたよかったです。そして、最後の先生の奥様、谷川俊太郎の詩、など、最後のページまで読み応えがありました。河合先生が後世に残しておきたかったお話、なのでしょうか。子どもの心は、いつの世も変わらない、と伝えたかったのでしょうか。村上春樹氏も言っていますが、まだまだ、いろいろなことについて、先生の解釈を聞きたいと思い、残念に思います。
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