浜田廣介の童話は哀しいものが多いような気がする。共通しているのは「にんげんの哀しみ」だと思う。この童話も主人公は鬼だけれど、差別される者の哀しみを描き出しているのではないだろうか。
人間が大好きな青鬼。けれど友達の赤鬼のために悪者になり去っていく。青鬼が書き残した手紙には赤鬼に人間と仲良く暮らすようにという言葉とともに「ボクハコレカラ ナガイ タビニ デル コトニシマシタ。---サヨウナラ、キミ、カラダヲ ダイジニシテクダサイ。ドコマデモ キミノ トモダチ」と書かれていました。
私は子供たちにこの本を読み聞かせをしていましたが、このくだりを読むとどうしても泣けてしまって最後まで読めなかったのでいまだに子供たちからからかわれます。でも子供に絶対に読んであげて欲しい本です。そして大人にも読んで欲しい本です。