この本で複素数の記述が出てきたあたりからついていけなくなった。そして、通読した結果以下のような理解と感想を得た:
物質が「実体としての『もの』」である、という考えはニュートン力学的な「目に見える世界」での現象であり、実在論である。また、物体は「目に見えない世界の『こと』」としての性質を有しているだけであって、それを扱うのは量子力学である、いう考えは言わば唯名論である。現在は物体は「もの」であると同時に「こと」でもあると考えられている。「こと」は実は「波」として記述されるというのが物理学上の大発見であった。「波」とは各次元で繰り返し構造を有するものの総称であり、たまたま日常世界で我々が見て理解できてなじんでいる「波」は水面に立つ波であり、どうしてもそれをイメージの雛型として理解の第一歩とせざるを得ない。そうした「雛型としての波」をひとまず俎上にして考えると、時間軸での繰り返し単位を「周期」といい、空間での繰り返し単位が「波長」である。その繰り返し構造は各次元での偏微分方程式で表現されるし、其々は重ね合わせが可能で、フーリエ解析で記述できる。直観的イメージは三次元が限界なので、それ以上の次元では行列とベクトルによる記述、つまり、「解析」と呼ばれる方法で記述するしかなくなるのである。従って、「目に見えない物事の本質」をみようとすると、どうしてもその記述言語としては線型代数,偏微分,フーリエ変換,ラプラス変換,ベクトル解析というものがliteracyにならざるを得ないことになる。
と、いうことでliteracyをつける勉強をしてみようという気になった。