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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
奇術の思い出、天海の教え、味わい深い,
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レビュー対象商品: 泡坂妻夫 マジックの世界 (単行本)
奇才、泡坂妻夫(厚川昌男)氏の作品集。ミステリー作家、泡坂妻夫氏は 古くからアマチュアマジシャンとしてもよく知られている。 奇術を扱った著作も幾つかある。(特に「魔術館の一夜」は、絶品!) 本書はマジックのクリエーターとしても名高い、氏のオリジナル作品集だ。 カード、コイン、ロープ、(リンキング)リング、パズルの5章に分かれている。 カードの章では「天海のフライングクイーン」が、印象的だった。 挑戦的ではなく、演者自身が現象にとまどう、という演出に、 (石田)天海氏の影響を見るような気がする。 「整理好き」という作品は見事なまとまりをもった佳作。 コインの章は、本書の中ではもっとも最新の作品が含まれている。 著者考案の技法「MAパス」(マッスルパスに似ている)を基本においた作品が主だ。 ロープの章では長めのユニークな手順を紹介。 リングの章は本書の中でもっともページ数を割いているが、 私はこのマジックにもともとあまり関心が無いので、 どう評価してよいものか、わからない。 パズルの章には小品が2つ。 コインをのぞいて全体にかなり昔(1960年代とか)に考案・発表されたものが多く、 特にカードマジックなどは、発表当初は さぞかし斬新なものであったろうとうかがわれるが、 今日の目で見るとさすがにちょっと物足りないかな、という気もする。 泡坂氏の奇想が生んだマジックの作品もさることながら、 断片的に書かれている、若き日の厚川氏の奇術に関する思い出話や、 伝説のマジシャン故・石田天海氏から受けた教えといった内容が 私にとっては非常に味わい深かった。
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