本書は会社に関する法律英語の入門書です。第1部「会社の法律」では会社法の歴史とともに、基本的な会社法律用語、例えば company と corporation、charter と bylaw、commercial registry と certificate of incorporation、share と stock、LLC と LLP、subsidiary と affiliate、conflict check と fire wall、triangle merger と short-form merger、director と officer、CSR と corporate governance などの用語がかなり詳しく解説されています。第2部は「定款の英語」。定款の各条項の解説と英訳例のほか、取締役会規則の英訳モデルが掲載されています。第3部は「資料」編。独占禁止法とコーポレットガバナンスなど、いくつかの興味深いトピックスの解説です。
いまやグローバル化の時代。定款などの社内規程の英語版を作成する企業が増えてきました。また外国人が社長に就任する日本企業も珍しくない。会社の法律英語に習熟する必要性は日増しに高まっています。会社法の改正により、吸収分割だとか新設分割だとか見慣れない用語も出現しました。本書はそうした時代の要請にこたえるものですが、日本の会社の組織変更とか計算に関する用語の説明、英訳例が手薄なのはいささか物足りない。訳文の完成度も could be better ですが、法律英語のガイドとしては一読の価値があります。