ビジネス上よく起こりそうな問題をとりあげて、しかも前書きで著者が述べているとおりどれも5分で読了できる量によくまとめられている。お勧めできる本だが、あえて気になる点を挙げるとしたら、「だから顧問弁護士をつけろ」、という結論にひっぱりたい意図がチラホラ見えることかな。未払い残業請求のところに一番関心があったが、労働審判が出来た今となってはその記述を追加した改訂版が欲しい。また、未払い残業を請求してきた元社員に対し、2件も訴訟を仕掛けて逆襲するところなど、よくも悪くも弁護士の思考パターンが垣間見える。裁判は避けたい弁護士さんも沢山おられるとは思うが。あるいは銀行がいかにアクドいことをやっているかを垣間見せるエピソードと、それに対抗する踏み絵のお話など非常に興味深い。この本の意図からして当然だが、内容はあくまで入門の入門レベルなので、これだけでは実務には不足。しかしその程度のことも知らない経営者は沢山いる。
このレビューではあえて気になる点を書いてみたが、星は5だ。