ご高齢ということもあり、基本的にはマイナーチェンジですので、
前版をお持ちの方は特に買い換える必要はないと思います。
とはいえ、これは法学基礎論の決定版といえる名著であることは
今もなお変わりありません。
数年前に読んだときはあまりにも難解と感じましたが、
今読むと、非常に読み応えのある名文であり、少しずつでも、
がんばって読むだけの価値があります。
ただ、著者も自認するように“入門”とはちょっと違うので、
平常の勉強と並行して、あるいは一通り学んだ後に読むと理解が進むと思われます。
ちまたには、数人がかりで各論的な解説を表層的に並べ立てるだけの
法学本が跋扈していますが、そういった本を何冊も読むよりも、
こういった第一人者による骨太な単著を読む方がきっと得るものは多いと思います。
法律を学ぶ人々に広くお薦めします。
なお、団藤先生の刑法学説や死刑廃止論は、
根底ではつながっていますが、前面には出てきていませんので、
それらに賛同しない人でもなんら読む価値に影響はないと思います。