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泉鏡花集 黒壁―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)
 
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泉鏡花集 黒壁―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫) [文庫]

泉 鏡花 , 東 雅夫
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

明治大正昭和の三代にわたり妖艶怪美の世界をひたむきに追求した泉鏡花は、文芸としての怪談を極めた巨匠と呼ぶにふさわしい。三百篇を超える作品群には、いまだ知られざる逸品も少なくない。それら文庫未収録小説の中から、とりわけ恐怖と戦慄と憧憬に満ちた怪異譚を選りすぐって成ったのが本書である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

泉 鏡花
1873~1939。本名鏡太郎。真愛学校に学び、1890(明治23)年に上京、1年余の放浪寄宿生活を経て尾崎紅葉門下となる。95年、『文芸倶楽部』掲載の「夜行巡査」「外科室」で認められ、文壇に独自の地歩を築いた

東 雅夫
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 407ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/10)
  • ISBN-10: 4480422447
  • ISBN-13: 978-4480422446
  • 発売日: 2006/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
最初の作品『高桟敷』を読むだけでもこの作品集を買う価値がある。

各々が時に浮かぶであろう、あの名状し難い「背筋が凍るような空気」。それがここには収められている。

思い出すことがなければそれはそれで幸福であるほどの、原初的な恐怖が味わえる。
ために、そういった感覚に耐性がない方にはお薦めできない。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
鏡花といえば、文豪にして「読みにくい」という思い込みのある方が多いのではないか。だが、彼の作品には、しばしば現代でも――いや、現代にこそ通用する怪異の描写が散見され、「都市伝説」そのものという「モノ」があることは意外に知られてはいない。本書は文豪怪談シリーズの一つである。いつのまにか異界に踏みこんでしまう「高桟敷」は絶品だ。しかし、百物語の真骨頂、饒舌な魔の物が魅力的な「吉原新話」。あやかしが巻き起こす大火災を序破急の筆致でつづった「朱日記」。文句なく戦慄を描写した小品「怪談女の輪」等が外されたのはいかにも残念である。無論、文豪の作品を入手、あるいは読むことは現代ではさほどの困難も要さない。が、せっかくの機会、ここはあえて文字通りの「怪談」で貫いてほしかったような気もする。読む者すべてがふきだすであろう、怪談パロディ、「妖怪年代記」などお茶受けにそえれば、暑気払いとお清めにうってつけであったろうに。しかりしこうして「鏡花」という作家のともすれば、「とっつきにくい」お堅いイメージを憑きもの落としする、絶好の書としても。
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