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沼地の記憶 (文春文庫)
 
 

沼地の記憶 (文春文庫) [文庫]

トマス・H. クック , Thomas H. Cook , 村松 潔
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 860 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

教え子エディが悪名高き殺人犯の息子だと知ったとき、悲劇の種はまかれたのだ。若き高校教師だった私はエディとともに、問題の殺人を調査しはじめた。それが痛ましい悲劇をもたらすとは夢にも思わずに。名匠が送り出した犯罪文学の新たなる傑作。あまりに悲しく、読む者の心を震わせる。巻末にクックへのインタビューを収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

クック,トマス・H.
1947年、アラバマ州生まれ。1980年『鹿の死んだ夜』で作家デビュー、1996年の『緋色の記憶』でアメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞を受賞。ほの暗い詩情と繊細な語り口で人間の罪の物語を描きつづけ、日本でも高い人気を誇る

村松 潔
1946年、東京都生まれ。国際基督教大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 446ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/4/9)
  • ISBN-10: 4167705850
  • ISBN-13: 978-4167705855
  • 発売日: 2010/4/9
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
MWA賞を受賞した『緋色の記憶』をはじめ、原題とは異なるが日本で<記憶>シリーズとして刊行された4部作が有名な、そのシリーズと同じ『・・の記憶』という邦題名をつけられたトマス・H・クックの邦訳最新刊。

アメリカ南部の小さな町の旧家の老人が、1954年に起こった痛ましい事件を回想する物語である。当時‘わたし’は24才の高校教師で、おどろおどろしい歴史的事件を話しては生徒の関心を惹く特別授業を受け持っていた。ある日‘わたし’は、生徒に「悪人」についてのレポートを課す。クラスでも目立たないエディ少年は、女子高生を殺害し、自らも拘留中に別の受刑者によって殺された父親を題材にする。エディのレポートを補助する形で事件の調査をする‘わたし’だったが、それは50数年を過ぎた今もなお‘わたし’の心をさいなむ悲劇をよぶ。

クック独特のゆっくりとした語り口は、ときどき記述される当時の弁護士や検察官との法廷でのやりとりのフラッシュバックを交えながら、事件の周りをためらいながら反芻する。
‘わたし’と名家の当主である父親との関係、スラム街に住む生徒たち、また同じスラム地区の女教師との淡い恋愛などのエピソードを重ねながら、‘わたし’の独白は避けえない破局へ向かってじわじわと進行してゆく。

本書は、ドラマチックな展開や、派手なアクションや謎解きのスリルはないものの、名作<記憶>シリーズを彷彿させる哀切は読んでいてなぜか心にしみて、他の誰でもないクックならではの文学的な小説世界を味わうことができる。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 信二
形式:文庫
クックの魅力は現在と過去を巧く使い分けるところに
あると思います。
ストーリーの構成が非常に素晴らしく、ミステリー
として、ちゃんと機能している。
最初から最後まで読者を飽きさせない腕はまだまだ
健在ですね。
一気読み間違いなし。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
国内のミステリー好きにお馴染みのT.H.クックの最新刊。『緋色の記憶』を初めとした記憶4部作は有名。人物、心理描写、造詣に長けた作風、昔と現代をカットバックさせた手法は本作でも健在。デニスルフレンなど、人間の行動、心理を中心に描くミステリーが多くなった昨今、まさにその代表格が彼と言えよう。フーダニット、冒険、派手なサスペンスを読みたい読者には敬遠されるストーリーであろう。但し、本さkは地味な作風ではあろうが、90年代以降、国内で発表された翻訳ミステリーの例えばJディ−バー、Mコナリーといった動のミステリーとは対極の静のミステリーの代表格、対極をなす存在感である。
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