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沼地のある森を抜けて (新潮文庫)
 
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沼地のある森を抜けて (新潮文庫) [文庫]

梨木 香歩
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第16回(2006年) 紫式部文学賞受賞

出版社 / 著者からの内容紹介

始まりは「ぬか床」だった。先祖伝来のぬか床が、呻くのだ。変容し、増殖する命の連鎖。連綿と息づく想い。呪縛を解いて生き抜く力を伝える書下ろし長篇。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 523ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/11/27)
  • ISBN-10: 4101253390
  • ISBN-13: 978-4101253398
  • 発売日: 2008/11/27
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 五月
形式:単行本
帯のない状態で手に取り、ちょっと変わったところのある、

理科系の頭脳を持つ生活者の小説だと思って読んでいた。でも違った。

「西の魔女が死んだ」もそうだったけど、不可思議なことを含む世界の小説なのだった。

ファンタジーの系譜。

代々伝わるぬか床を託され世話することになった上淵久美。

しかし、そのぬか床からは人が生じてくるのだった。

酵母の研究者である「男の性も女の性も選ばない」風野さん。

ぬか床を先祖の土地に返すため、彼と島に渡り、

延々と続く、そして画期的な飛躍も含む大きな生命の営みに触れる‥‥。

挿入される、細胞の内部そのものの中での新たな生殖活動の飛翔の物語。

読んでいて、自分の言葉に翻訳できない(知識がない)もどかしさは感じるものの、

土着的な不思議さを発酵レベルで語りきってあり、

世界を見る目をもうひとつ増やしてくれる小説である。
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26 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
物語の力 2005/9/1
形式:単行本
 うめく「ぬか床」から始まり、生命の物語までもっていく壮大な流れが心地よい。いくつものエピソードが重層的に絡み合い、この中のどの材料を使っても小説が一本書けそうだ。
 たとえば「ぬか床」に始まる怪異は内田百のような日常の傍にある奇譚として、曾祖父母へさかのぼる親族の縁は『からくりからくさ』のような「血」の物語として、菌を中心にした遺伝子の話は瀬名秀明のような理科系ホラーとして。
 しかしすべては惜しげもなく一つの物語に編みこまれ、語られる。この物語の強さ、梨木さんの「語り部」としてのものすごさを感じる。この人の見るもの感じるものの豊かさ。同時代に生まれてよかったと思う。
 また、『ぐるりのこと』で提示されていた様々な問題に対する、現時点での解答がこの小説に結晶している。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「ファンタジーなの?児童小説なの?」ってタイトルですが、どう見ても子供向けではありません。むしろ現代小説っぽい雰囲気。ただし大半の女性作家と違い、梨木さんの作品は全体的に恋愛要素が薄いです。

冒頭で独身だった叔母が急死し、主人公の女性はとある遺品「ぬか床」を引き継ぎます。
ぬか床が悲鳴を上げたり、ぬか床から卵が出てきたり、ぬか床から幽霊みたいなのが出てきたりと、とにかく摩訶不思議な事ばかりが起こります。荒唐無稽な話なのに、書き手と登場人物と人間関係が至って現実的なので、不思議と地に足が着いた感覚のまま読み進められます。

がっつくように読む感じではないですが、梨木さんの持ち味でもある(と思う)嫌味のない文章のせいか、読んでいると心が穏やかになれます。
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梨木さんにしてはアンバランスな作品
・妙にポップは文体ではじまり、途中からは重たい文体になり、
 そのアンバランスさが違和感として残ります。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: 中尾信之
沼地のある森を抜けて
前半は発想の面白さにぐんぐん引き込まれていった。
ぬか床が物語のキーという発想がばかばかしくて... 続きを読む
投稿日: 2009/9/27 投稿者: xx
味わい深いラストシーン
『家守綺譚』以来、彼女の小説は好きで読んでいるが、この小説も不思議な幻想小説。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/26 投稿者: hamachobi
ボケのSF化
先祖代々伝わるぬかどこから、
人が生まれる。
という嘘を中心に描かれた話。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/11 投稿者: 羊
ちょっとモヤモヤ
 大学で真菌の研究をしている上、梨木さんの作品が大好きなので、読むのが楽しみでした。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/17 投稿者: CCC
恐ろしいほどの命の連鎖
「先祖伝来のぬか床」から始まる物語は、
「いのちの繋がり」を素晴らしく、恐ろしく描いている。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/2 投稿者: rieo
壮大にして矮小なSF
... 続きを読む
投稿日: 2008/7/16 投稿者: badcom
梨木さん、進化する作家
... 続きを読む
投稿日: 2008/7/3 投稿者: ホレイシア
小説というジャンルを超える
「西の魔女が死んだ」を読み梨木さんの著作に興味を覚えた。
読み終えて最初の感想は凄いの一言である。... 続きを読む
投稿日: 2007/12/17 投稿者: dream4ever
解き放たれてあれ 、という願い
しみじみとした充実感で読み終わった本を閉じた。人間存在の不可思議と不条理が、酵母や菌類などの命のなりたちを背景に幻想的に語られる。女が担ってきたぬかみそという日常... 続きを読む
投稿日: 2007/9/4 投稿者: ハーモニー
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