現代医学では説明のつかない治療を行うカレの、白血病やガンなどの治療事例をレントゲン写真付きで提示し、カレの治癒力の証明と、その力の背景を追った自費出版書。
1900年代半ばにドイツで奇跡の治療を行ったブルーノ・グルーニングや、カレの治癒力の根拠について、宗教、物理学、ホメオパシー治療で有名な帯津良一博士の言葉、マクロビオティックなどの観点から明らかにしようとアプローチしているが、簡単に説明が付くものではない。カレの能力の単なる礼賛ではなく、こうしたパワーの源を科学的、客観的に明らかにしようとした点については好感がもてる。
カレの住所や連絡先は書いていないが、本書をよく読めば、大きなヒントがあり、カレの居場所を容易に見つけることができる。ちなみに、私はこの本でカレのことを知り、書籍の中のヒントをもとに居場所(某ホテル)を発見することができた。
で、行ってみたが、この本に書かれていないことが多くて驚愕した。確かに先生は時間を惜しんで無料(初回はホテルに1泊することが条件)で真摯に治療を行っているし、難病やガンが治癒した人もいた。治癒した人が病気の人を連れてきている。長期滞在して治癒した人もいる。
先生は病気の原因は悪霊だといい、難病でも7割は治ると言い切る(3割は自分の問題で治らないそうだ)。先生がここまで断言しているのに書籍ではこの点はあまり触れられていない。
治療を受ける者には、本ではネグられている守るべきことが非常に多い。例えば、新約聖書の「神の掟」や仏教の八正道を守って心正しく生きる、治療のあと自宅に戻ったら使用していた寝具一式(悪霊が憑いている)を捨てる、病気のときに使用していた(悪霊が憑いている)下着・靴・洋服・貴金属類を捨てる、電気製品には悪霊が憑きやすいので買い換える、テレビや電話、パソコンなどを通して電磁波に乗って悪霊が来るので病気のときに使っていたテレビなどは買い換える、(電話するだけでなく思うだけでも自宅にいる)悪霊が来るので治癒するまで家族や知人とは連絡を取らない、仏壇を捨てるか閉める、お守りやお札には悪霊が憑きやすいので捨てる、寺社仏閣には行かない、菜食主義を守る・・・・・・。これらを守らないと、またすぐ悪くなるという。また、治療を施して悪霊を追い出したあとに、守るべきことを守らないと、前よりももっと悪くなるという。
治療は、「悪霊を出すため、叩かれる」→「マッサージ?」の組み合わせ。叩かれるときは、内出血が出るまで強く叩かれる。このため、すさまじい叫び声が聞こえるときがある。ホテルには治療目的の人ばかりで一般客が少なく、売店などは無人で大浴場での入浴も18時までと、普通のホテルとは趣きが異なる。概ね13時ごろから注意事項の説明、15時から順次治療(人によって異なるが1人当たり10〜15分)、19時30分から運動、21時ごろからホテル内の教会での祈りの時間と、フルコースの日程。先生は、イエス・キリストと金と銀の龍神を「神」のイメージとしているが、偶像崇拝は否定する。教会には先生が「光」を入れたという水が置いてあり、自由に飲むことができる。飲むと、汗や尿とともに悪霊が出て行くそうだ。
守るべきことを守ることができ、強打に耐え、自分が治る7割に入ると確信できれば、試してみるとよい。「ガン」と「呆け」は治癒まで時間がかかるそうで、必要な治療期間は人によってまちまちだが、それ以外の簡単な病気は比較的早く治るという。ただし、私はもう行くことはない。