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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
かなり掟破りのトリックですが、優れた人間ドラマが味わえる秀作スリラーです。,
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レビュー対象商品: 治療島 (単行本(ソフトカバー))
ドイツ・ミステリー界の期待の新鋭フィツェックが2006年に発表して大きな反響を呼んだ話題のデビュー作です。本書のジャンルはサイコスリラーで読者の心理の盲点を突く事を狙いとしており、純粋に推理を積み重ねて謎を解く推理小説ではありませんので、これから読もうとする方は心して掛かって頂きたいと思います。著名な精神科医ヴィクトルの十二才の愛娘ヨーズィが突然失踪する。懸命の捜索も徒労に終わり、手掛りもないまま娘の行方は知れず四年の月日が流れる。ヴィクトルは小さな島の別荘へと旅立ち、そこで謎の美女アンナと出会う。彼女は自分が統合失調症で高名なヴィクトルに治療を依頼する目的で訪ねて来たという。アンナが語る妄想には娘と良く似た少女が登場し、ヴィクトルは強烈に興味を惹かれ真実を求めて彼女の治療を始める。
本書は極めて特異な設定で、島での出来事の数年後に自らが精神病患者となったヴィクトルが医師のロート博士に回想を語る形式が取られており、章のタイトルを「真実が明らかになる五日前」とつける趣向で読者に予告しています。これは早く真実が知りたくなり頁を繰る手を止まらなくさせますが、反面読み進む内に話が段々と胡散臭くなり内容に乏しくなって来ます。やっと判明した衝撃の結末には、評判に違わず流石と唸らされ完全に騙されました。けれども、この真相は完全に当てずっぽうでなければ到達出来ないでしょう。もう少し読み手を納得させる真実らしさの手掛りが用意されていれば尚良かったと思います。終盤で作者はもうひとつのサプライズを用意しており、都合が良過ぎて少し安易ですが悲劇のドラマに光明を投じる救いとして評価出来ます。かなり掟破りなトリックなのに不思議と読後感が良いのは、本書が人間ドラマに優れているからでしょう。魅惑のトリックとストーリーテリングを磨き人間性重視の資質も忘れないようにして著者が今後更に飛躍する事を期待致します。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
少し安易過ぎるのでは?,
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レビュー対象商品: 治療島 (単行本(ソフトカバー))
失踪事件を軸としたミステリーですが、少し勘のよい人なら、
読み始めるとすぐに、結末をある程度予測できるはずです。 なぜなら、アンナとの話をよく読むと、謎が深まるどころか、 犯人にあてはまる人間の幅が狭まり、どんどん真実に近づくからです。 最後のどんでん返しもまた、「お約束」といった感じ。 確かにノンストップで読めますが、ミステリーを読みなれた人には 恐らく物足りなく感じられることでしょう。
13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時間を忘れました,
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レビュー対象商品: 治療島 (単行本(ソフトカバー))
休日の午後に読み始め、気づいたら外がすっかり暗くなっていました。独特のスピード感、もやもや感に、軽いめまいを覚えます。ラストから30ページくらいのところで「謎とき」があるんですが、最後の最後にもう一つヤマ場が。ああ面白かった!
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