この本のレビューは、賛否両論で、闘病した経験がないと正しい評価ができないかもしれない。私は高血圧症と高コレステロール症で4,5年通院した経験があり、興味深く読ませて頂いた。
最近は最高血圧130、最低血圧90を超えたり、総コレステロール値が220を超えると、即、脳卒中の危険ありとして治療、投薬されてしまう事が多い。さて、薬を飲まなかったら危険性はどのくらい高まるのか、逆に各検査値が基準以下なら危険性はゼロなのか、今まで医者に聞いた事もなければ、聞かされたこともなかった。
この本は、その疑問にデータで回答を出してくれている。薬は必ず副作用があり、薬の利害を正しく理解して服薬すべきと、改めて考えさせられた本である。
ガン検診の項目のコラムで、あるガン患者さんの診察事例を書かれているが、著者の、病気に対し、患者に対し、真摯に向き合う態度が垣間見れて好感が持てた。ガンと診断されても治療を拒否し、自然にまかせる生き方を選んだ患者を著者は決して否定せず、自然に生きることの大切さを示している。
健康診断でちょっとした異常値が出ても慌てて投薬、治療に走らず、そのまま様子を見る事が出来なくなっている現代は、医療費の高騰化の要因のひとつではないだろうか。医療のことを考えるよい本に巡り会った気がする。