本書が書かれたのは1975年で30年後に加筆されたものが今回出版されているのだけれど、本書にも書かれているようにこの本は世界初の予測小説です。予測小説とは仮想でもなくノンフィクションでもなく、あるデータや研究に基づいた上で小説化されたものです。ご存知のように堺屋さんは官僚出身で、この本の基データは実際に堺屋さんたちの研究結果でもあります。日本に石油が無くなったら、たった1年足らずで何百万人もの命と何百年もかけて近代化してきた文明が音を発てて崩れ落ちていく恐怖心に襲われました。本書を読んでいて、ふと顔を上げると、いつも通りの石油エネルギーのある現実にホッとしたということが何度もありました。それくらいリアリティのある本です。