1980年に話の特集から出た単行本の文庫化。新たに「河童が覗いた『田中邸』」が加えられている。
やはり判型が小さいのが物足りない。存分に楽しみたいひとは単行本を購入すべきだろう。
「河童が覗いた」シリーズの第二弾。今回は日本ということであるが、単なる観光、旅行記ではない。取り上げられているのが、実に異様で面白い場所ばかりなのだ。府中刑務所、網走刑務所といった監獄、CMの撮影現場、一般参賀の日の皇居、京都の地下鉄工事、点字工房など。
それらを細密にスケッチし、詳細な説明と感想を書き込んでいく。しかも、ひととは目の付けどころが違う。ハッとさせられるような発見があり、うーんと納得させられる。
怒りや主張もたくさん盛り込まれており、著者の真剣な声も伝わってくる。