本を読みながら、震災翌日、寒空の下スーパーに何時間も並んでいたら、ふいに配られた薄い新聞を鮮明に思い出しました。
私は宮城県沿岸部に住む者です。
それが号外だったのか朝刊だったのか、記憶があやふやになっていますが、河北を手に取った瞬間、光が刺したような気がしました。
それから毎朝、新聞が届くのがどんなに待ち遠しかったことか。
新聞がそのまま、救援物資のようにさえ感じました。
1階がすっかり浸水してしまった実家の両親を呼び寄せ、一緒にむさぼるように新聞を読みました。
あの新聞は、こんな風に出来ていたんですね。
毎日涙が止まらなかった日々。
皆、被災者でした。
地元に、こんな温かな血の通った新聞社があることが誇らしいです。
まだまだ、沿岸部では復興に進めない地域があります。
この本が過去の事実だけではなく、今もまだ続いてる事実であることも知ってほしいです。