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河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
 
 

河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 [単行本]

河北新報社
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

肉親を喪いながらも取材を続けた総局長、殉職した販売店主、倒壊した組版システム、被災者から浴びた罵声、避難所から出勤する記者。

登録情報

  • 単行本: 272ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/10/27)
  • ISBN-10: 4163744703
  • ISBN-13: 978-4163744704
  • 発売日: 2011/10/27
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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103 人中、100人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 読んでもらいたいです。, 2011/11/5
レビュー対象商品: 河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 (単行本)
本を読みながら、震災翌日、寒空の下スーパーに何時間も並んでいたら、ふいに配られた薄い新聞を鮮明に思い出しました。
私は宮城県沿岸部に住む者です。
それが号外だったのか朝刊だったのか、記憶があやふやになっていますが、河北を手に取った瞬間、光が刺したような気がしました。
それから毎朝、新聞が届くのがどんなに待ち遠しかったことか。
新聞がそのまま、救援物資のようにさえ感じました。
1階がすっかり浸水してしまった実家の両親を呼び寄せ、一緒にむさぼるように新聞を読みました。
あの新聞は、こんな風に出来ていたんですね。

毎日涙が止まらなかった日々。
皆、被災者でした。

地元に、こんな温かな血の通った新聞社があることが誇らしいです。

まだまだ、沿岸部では復興に進めない地域があります。
この本が過去の事実だけではなく、今もまだ続いてる事実であることも知ってほしいです。
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62 人中、58人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 地元紙の矜持がここにある, 2011/11/2
By 
チャウチャウ (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 (単行本)
途中、何度も涙をこらえながら一気に読んだ。

僕自身は被災者ではないけれど、あの震災の翌週に宮城に出張し
この本に出てくる仙台の河北新報本社の前を何度か通った。
貼り出されているその日の新聞を、何人もの人が読んでいるという
光景は、それだけ翌週であっても情報を必要とする人がどれだけ
いたか、ということだと思う。

この本は、東日本大震災で自分たちも被災者になりながら
発行を続けた宮城県の地元紙(東北のブロック紙)河北新報の
震災当日から約2ヶ月ほどを証言に基づいて追ったノンフィクションだ。

現場の状況も記者の安否もわからず、
本社のサーバーが動かない、
宅配のための販売網がズタズタになった。
壁新聞で発行を続けた石巻日日新聞もそうだが、
どんな状況にあっても情報を必要とする読者のために
発行を続けなければという矜持には頭がさがる。

記者は「こんなことをしていていいのか」と葛藤しながら
地元紙として被災者に寄り添うような記事や企画を書く。
必要な生活情報を充実させるなど「被災者とともに生きていく」
という強い思いを感じた。

新聞自体が斜陽と呼ばれマスゴミと叩かれることも多い昨今だが、
「神戸新聞の100日」と合わせて忘れられない一冊になった。
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71 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 あの日いちばん重かった新聞, 2011/11/9
レビュー対象商品: 河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 (単行本)
あの日の夜、がくがく震えながら、連絡のつかない仙台の実家に向かうため車に乗っていました。
4号線は全ての灯りが消えた、初めて目にする異様な状態で、渋滞した車の連なる赤いテールランプが葬列に見えました。
家族は無事でしたが、携帯ラジオの情報だけを頼りに、絶え間ない余震におびえながら、一生忘れられない夜を過ごしました。
でもラジオから流れる地元局のアナウンサーの懸命な呼びかけに少し救われた。

翌日、昼前頃だったか、ポストに入った新聞に目を見張った。
こんな時によく。そう思う間もなくむさぼるように紙面に目を走らせました。

そこに写っていたのは津波にのみ込まれる町。初めて「視覚」で迫ってくる被害の恐ろしさでした。
まさに「未曾有」ということばが脳裏に浮かんできました。
たった12ページの、いつもよりだいぶん薄い新聞ではありましたが、あの手に応える重さは、これもまた生涯忘れられない感覚となって残っています。

それからも新聞は一日も途絶えることなく届けられました。ある時は恐ろしさに息をのみ、ある時は愕然とし、ある時は涙で目がかすみながら、
そして日にちがたつごとに、少しずつですが救いも見つけながら。
毎日記事を読みました。写真を見ました。署名記事に彷彿とする記者の方たちの、普段はあまり感じ取ることのない抑えきれない感情に共感しながら。

今や世間の関心の多くは原発関連に、それも一時の熱心さを失って、何となく注がれているような気がします。
しかし河北新報には今も映し出されています。未だに「被災」し、苦しんだり前進したりしている人々や動物の姿がです。

この本を読んで今更ながら思い当たりました。
あの新聞の重かった理由が。

これだけの思いを負って、私たちの手元に届けられた新聞だったからなんですね。
「地元と共に生きていく新聞」、そのことばが何のてらいもなく心に響きます。

本当に感謝です。
これからも一緒にがんばりましょうね。河北新報さん。
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