民芸運動の巨匠河井寛次郎の愛好家は多いが、その中でも東京高島屋で第一回の創作陶磁展を開催した時の宣伝部長だった川勝堅一は、それ以後寛次郎の良き理解者およびコレクターとして400点を超す作品を集め、川勝コレクションは河井寛次郎の生前より、質・量ともに優れたコレクションとして知られていた。この書物には京都国立近代美術館に寄贈されたその川勝コレクションが、作品集として纏められている。彼の作品集は過去いくつか出版されているが、掲載された作品の質と数、また写真印刷の質から言って、この作品集がベストであろう。この作品集を見ると、彼の生涯に渡る作風の変遷が、その時代毎の代表的作品を通じて一望の下に知ることが出来る。