佐藤薫監修シリーズでついにこんな幻の1枚まで復刻されました。
長らく廃盤になったまま中古市場では数万円の高値までつけられていた、81年、イーレムから出たオムニバス。
メルツバウやのいづんずりなど今のシーンに影響を及ぼしたアーティストの貴重な音源もあれば、
よくわからないけれど恐ろしく先鋭的な曲を聴かせる連中まで玉石混淆ながら、
インディーズ黎明期の地下世界が胎動する状況が伝わってきます。
春先に出た佐藤薫プロデュース・ワーク集『MOODOOISM』よりもわかりにくいものもありますが、
そのくらい当時はシーンからハミ出た何か面白いことをやりたいという若者が多かったということなのでしょう。
パッケージは外袋にシルク印刷で文字がのっかり、
とじ部分の裏側にローリエの葉っぱがしっかり張り付けられていて、オリジナル盤の復刻の名に恥じないものとなっています。ブックレットの型抜きも再現! 中には当時のアナログ盤の写真も掲載されているので見比べることもできます。
各バンド解説がはしょられているのも、恐らく佐藤薫の思惑通り、すなわち意識的なのでしょう。
正体不明のままにしておいた方が面白いという。
その分、ライナーとして短くまとめられた概論は的確な内容でした。
ただ、佐藤薫監修シリーズ、ちょっと立て続けにリリースしすぎかも。
ガセネタボックスも出たし、この後もまた色々と出るみたいで…お金が続かなくなってきました(笑)。
というのは冗談としても、少し間を開けながら時間をかけて再発していった方が若いリスナーには訴求していくのではないでしょうか。