ジュリーこと沢田研二は、ほぼ私の親と同年代であり、また、当時幼稚園に通っていた私にはテレビでの彼の華麗な姿は、強烈なインパクトがあった。現在、Youtubeなどで彼の全盛期の映像を堪能できるようになったが、今の芸能界で彼と匹敵する程の色気と、それを裏付けする確かな歌唱力と表現力を合わせ持ったスターはいるのだろうか、と思ってしまった。
本書には、近年の、いたってマイペースで活動するジュリーの事も書かれており、長年芸能界という世界で踏んばってきた彼の努力や苦悩、選んだ道について、引きこまれるように読んだ。私は今、彼の全盛期の頃とだいたい同年代になって、彼の仕事の大変さをほんのすこしだけ理解できるような気がした。彼は今年還暦、同年代の方は定年を迎える方も多いはず。今はまるで自分の親父のように、『これからも、がんばってね、おとうさん』と言いたくなってしまった。そんな思いを持った本だった。