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沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫)
 
 

沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉 (徳間文庫) [文庫]

夢枕 獏
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

貞元二十年(西暦八〇四年)。遣唐使として橘逸勢らとともに入唐した若き留学僧・空海。洛陽での道士・丹翁との邂逅を経て長安に入った彼らは、皇帝の死を予言する猫の妖物に接触することとなる。憑依された役人・劉はすでに正気を失っていたが、空海は、青龍寺の僧とともに悪い気を落とし、事の次第を聞くことになった。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

夢枕 獏
1951年、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年、「カエルの死」で作家デビュー。『キマイラ』『闇狩り師』『サイコダイバー』『陰陽師』など、多くの人気シリーズを持つ。89年、『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞受賞。98年、『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 525ページ
  • 出版社: 徳間書店 (2010/2/5)
  • ISBN-10: 4198931194
  • ISBN-13: 978-4198931193
  • 発売日: 2010/2/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 樽井 トップ500レビュアー
形式:単行本
さて。
 長いタイトルですが、本書「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」は夢枕獏さんの本で、一応すでに完結しているもの新書サイズとなって再登場したものです。夢枕さんは現在も「キマイラ」「陰陽師」「餓狼伝」「サイコダイバー」などなどの完結していないシリーズをたくさん書いておられるのですが、これはきちんと完結しているという事もあり、手をださせてもらいました。なんせ完結していないシリーズに手をつけると続きが気になって仕方ないから(とはいえ買うんですが。今日も今日とてグイン・サーガの新刊、第115巻「水神の祭り」を買いますが)できるだけ避けるようにしているので。

 で、本題に戻して紹介ですが、本書の主人公は、タイトル通りの「空海」と「橘逸勢(たちばなのはやなり)」の二人です。話が進んでいくとまた変わるのかもしれませんが、一巻ではこの二人でなんとなく「陰陽師」の阿部晴明・源博雅コンビに雰囲気がよく似ています。この二人が遣唐使として中国の長安に渡って、怪異に介入するところまでがこの一巻なんですが、なんていうんでしょうか、かなり壮大なスケールの話になるような予感をさせる仕上がりになっています。もちろん、史実からしても当時の遣唐使の常識的な二十年というようなな長い期間は空海は唐にいませんでしたから、話的には数年の話になるのでしょうけれど、大風呂敷をひろげてくれそうな感じがあります。

 この調子であれば、話のふりにでてきている白居易とか楊貴妃とかも絡んできそうだし、かなりおもしろくなりそうな予感があります。空海といえば、司馬遼太郎さんの「空海の風景」でもその天才ぶりが描かれていましたが、本書でも同様に、彼は何でも吸収し、楽しんで咀嚼する傑物として描かれています。歴史的事実を見ても、確かに同時期に海を渡った最澄と比べてそういう側面は強くあったようで、それが夢枕獏の作風と見事にはまってとても魅力的なキャラクターとなっています。
 蘊蓄を語り、法力を駆使してあやかしを退けたりする超人的な部分もさることながら、なにもかもを飲み込んでいこうとする力強さに強く惹かれます。これくらい人間バイタリティがあるとなんだってできるだろろうなぁとちょっと羨ましくも思ったりです。

 巻ノ一と二が同時発売されていて、三と四が今月末のようなので楽しみにしたいと思います。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
栄華の後の衰退をたどり始めた唐を舞台に、
空海という異能者に、秀才ではあるが枠の中に生きる橘 逸勢を組ませており、
平安朝−安倍晴明−源博雅のラインを彷彿とさせる。

1ノ巻〜2の巻を読んだだけだが、あえていうと、
夢枕獏の、静かな水銀の湖のような安倍晴明というより、岡野玲子の、変遷していく安倍晴明の方に近いかもしれない。
3の巻以降で、夢枕獏がどのように化けさせるのかが非常に楽しみ。

なお、天才としての空海は、夢枕獏が独自に作り上げたのではなく、
司馬遼太郎の『空海の風景』(中公文庫)でも十分にうかがうことができる。
こちらも合わせて読むと、更に楽しめると思う。

また、同時代人としての白楽天が出てきたり、胡人達が絡んでくるのも、なかなか興味深い♪
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私は夢枕獏の熱心な読者ではありませんので他の作品との比較はできませんが、文句なく面白かったです。これが夢枕獏節なのかと思うと、彼が流行作家としての地位を築いているのも頷け、別の作品も是非読んでみたいと思うように。

本書は言わずと知れた日本史におけるスーパースター、空海を主人公とした歴史ものファンタジー。玄宗・楊貴妃の安史の乱、それを歌った白居易の長恨歌・・・、通常の空海伝では登場するはずもない人物や歴史的事項を巧妙に組み合わせた、さながら歴史パズルのような物語です。空海の人となりについても密教がもつ呪術的な側面、空海伝説が彩る神秘的側面が強調されており、およそ現実的・仏教学的な空海像からはぶっ飛んでいます。しかしながら、民間の弘法大師信仰における「空海」を表現しようとすれば、このような超常的能力者になるのかもしれないと思わせもする、泰然とした魅力的な人物となっています。

私は常々、空海が唐留学時代の記録を残さなかったことを残念に思っていました。しかし、夢枕獏のような想像力豊かな作家にとっては、その不明こそが創作の原動力になるのでしょう。同じように自身の想像力を頼りに空海を描いた作家に司馬遼太郎がいますが、本書では端々で司馬の『空海の風景』からの影響も伺えます。合わせて読めば、より空海に親しみを感じることができるのではないでしょうか。

作者は巻末あとがきで、空海の日本編もいづれ書くと言っていますが、それを読める日が来るのが今から楽しみでなりません。
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淡々とした生き方が魅力的であり、全体を覆う空気が何とも幻想的で... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 湖上の麗人
伝奇か、SFか
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投稿日: 5か月前 投稿者: saroshi
陰陽師を思わせる質の異なる面白さ
面白い。
夢枕氏特有の短く歯切れの良い文体で、
サクサクとストーリーが展開され、
一気に読んでしまう。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: マイケルちゃん
久々にわくわくです
ひょんなことから夢枕さんのこの作品に出合え
読み進むうちすっかりハマりました。

いま三巻ですが ハラハラドキドキに加え... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: ツキミソウ
中国史に踏み込んだ奇談
空海という日本宗教史の著名人を中国での活躍を歴史奇談としてまとめたところに
本書のユニークさがある。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: バスケ好き
壮大で痛快な。
友人に勧められて読み始めたのですが、長編をあまり読み慣れていない自分でも最後まですんなり読み進めることができました。それも物語の面白さに加え、テンポの良さ、人物の... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: canecot.
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投稿日: 22か月前 投稿者: にあぁ
陰陽師と双璧の作品
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投稿日: 23か月前 投稿者: B級グルメめぐり鉄
世界の空海
ハードカバー3冊で読みました
抜群のスケールの物語
橘 逸勢との友情は
清明と博雅を髣髴とさせ
めちゃくちゃ楽しい深い
投稿日: 2010/5/25 投稿者: むっしゅう
空海の伝説的逸話に支えられ序盤は楽しく読める。
序盤は一般にもよく知られている空海の超人的な伝説に支えられ面白く読んだ。特に司馬遼太郎の『空海の風景』や石田幹之助の『長安の春』の強い影響が見受けられるが、この小... 続きを読む
投稿日: 2010/3/29 投稿者: navigare
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