戦後の沖縄の全体像を知るために読み始めたのですが、他の方も指摘されているように沖縄現代史ではなくて、沖縄における「反」基地闘争史、として位置づけるべき内容だと思います。戦後史の中でメルクマル(節目)になる事件や出来事を知ろうと思っても、事件自体の記述は何もなく、読者が知っていることを前提にしてそれに対してどういった闘争が組まれていったのかを克明に記録しています。さすがに読破するには根気が必要でした。ただ、部分部分では興味を持って読むことができました。反基地闘争がどのようにして復帰運動と絡み合っていたのか、また、復帰した後の反基地闘争が、独自活動としてどう変遷していったのか、また沖縄の人と日ノ丸、君が代、そして天皇陛下についての受け止め方についての意識の変化などは、内地に住む、基地のない地域に住む私にとっては「なるほど」と唸る部分でした。