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沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子
 
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沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子 [単行本]

高木 凛
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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沖縄独立を夢見た伝説の女傑 照屋敏子 + ナツコ 沖縄密貿易の女王 (文春文庫)
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商品の説明

内容紹介

第14回小学館ノンフィクション大賞受賞作
戦後、沖縄の自立のために多くの事業を起こし、大宅壮一に
「沖縄に男あり」と言わしめた“海の女王”初の本格評伝。
まさに「女傑」と呼ぶべき沖縄女性の波瀾の生涯を描く。
選考委員椎名誠氏絶賛「読む快感に痺れた」

内容(「BOOK」データベースより)

戦後、沖縄の自立のために多くの事業を起こした、“海の女王”照屋敏子の本格的評伝。第14回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

登録情報

  • 単行本: 266ページ
  • 出版社: 小学館 (2007/12/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4093797803
  • ISBN-13: 978-4093797801
  • 発売日: 2007/12/13
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 沖縄について読むことは、楽しみでもあり哀しみでもあります。
 憧れとともにこれまでの歴史の重さを感じないわけにはいかないからです。

 これまでにもいろいろな沖縄関係のものを読んできました。が、この本は、
また沖縄の別の一面を教えてくれました。いわば、庶民からの視点と言って
いいかもしれません。
 照屋敏子は、いわば「名士」の家の嫁になりましたから、一般庶民という
のとはすこし違うかもしれませんが、南方で儲けた財産をすべて無くすなど、
想像を絶する苦労を重ねてきました。もちろん、戦後の食うや食わずの時代
もくぐり抜けてきました。
 そんな生き方から生まれた「沖縄独立」。そのための経済基盤を持つため
の闘争。敏子は確かに実業家だったのです。
 走り続けなければいけなかった敏子の生涯に、敬意を表したいと思います。

 ところで、沖縄独立をどの程度まで本気で考えていたのか。政治的なもの
をどうしようとしていたのか。そのところが良くはわかりません。本の中に
も書かれていますが、生涯を通してこの点について系統的に語っていたわけ
ではないのでそれは不明です。『独り立ちするためには経済的な基盤を持た
なければならない』という、今日でも一般的な発想だけがベースだったのか
もしれません。それでも、次から次に事業を起こしていく姿は圧巻です。

 減点するほどの理由ではないのですが、話題の時間軸がとどこどころで急
に前後します。ちゃんと読んでいれば良いのでしょうが、読み返すところが
ありました。また、著者は敏子という人に惚れてしまっているのでしょうね。
惚れた人については、ときどき、冷静には書けないようです。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
帯にある椎名誠せんせいの「読む快感に痺れた」というお言葉に惹かれて読んだ。著者自身の体験と資料にあること以外は書かないぞ、といった感じの文章が椎名せんせいのいう”格闘技”なのだな、と納得。
 沖縄の漁村糸満で貧しい少女時代を過ごした敏子が、出稼ぎに行ったセレベスから一人前の女になって帰ってくる。そして第五章、女傑となって立ち現れる。この辺り、海の活劇もの、女侠ものの面白さだ。終戦で引き上げてきた沖縄県人が福岡で足止めを食って飢え死にするほどの辛酸をなめるが、それを救おうと船団を組織、2百人の荒くれを率いて東シナ海で大暴れだ。
 個人的な好みでいえば、沖縄へ帰って事業家として成功してからの、親族との悲しい葛藤を描く第8章からがいい。走り出した敏子はもう止まらないのだ。親しい者、愛する者を傷つけても、妥協することができない。子供たちが次々に敏子の元を去っていき、彼女は深い孤独の中に取り残される。この辺りの描き方は、女流脚本家である著者の面目躍如といえるのかもしれない。
 そのころ復帰前の沖縄を訪れた毒舌の評論家大宅壮一が敏子に会い、以後不思議な親交を結んで、週刊誌などに「沖縄にチンポあり」「沖縄で唯ひとりの男」と面白がって書いた。その大宅が敏子に贈った色紙に「美しいバラの花は野茨の根の上に咲く」とあるという。妙に艶で、泣かせる。
 本のタイトルに「独立を叫んだ」とあるが、敏子は沖縄独立の政治運動をしたわけではなく、本土からもアメリカからも経済的に精神的に自立した沖縄を夢見た、と読めた。敏子が倒れるまで実践し続けた「独立という生き方」は、現在の日本人にも求められている姿勢なのではないか。
 敏子のようなスケールのデカい破格な人間は生まれにくい時代だろうが、彼女の人生に思いを馳せると、なんとなく全身の血流が良くなるような快感を覚える。
                  スモーキングあっちゃん

 
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
大宅壮一に「沖縄に男あり」と評された女傑・照屋敏子の評伝。
敏子はインタビューのなかで「キンタマとはジンブン(知恵)と根性ということなんですよ」と語っている。沖縄の経済的自立を目指して漁業や農業などさまざまな事業を起こした敏子は、まさにインディペンデントな女の元祖と言えるだろう。
敏子の持論である「経済的独立」というテーマは、大宅壮一との出会いによって確信を深めたとされる。沖縄の経済的自立のために「自分は捨て石になる」とまで言う敏子は、「『大宅が描き出した照屋敏子』であろうとしたのではないか」と著者は指摘する。著者の敏子像の核心はおそらくここにあるのではないか。
本書は敏子の人生をたんねんに辿ると同時に、戦前・戦後の沖縄近現代史の一面にも触れていて興味深い。ただ、タイトルの「沖縄独立」にやや違和感をおぼえるので星4つとした。
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