大正7年、高等女学校で開かれた女教員大会で講じられた「沖縄の女性について」の講演に訂正を加えたのが本書である。「古琉球に於ける女子の位地」と題され沖縄女性の実態が詳説されている。
沖縄における「男逸女労」の風習や貞操観の変遷を述べて、沖縄の発展と女子教育との関係が深いことに言及したものである。その後に「尾類(ずり)の歴史」も掲載されている。
解説者鹿野政直は次のように言っている。
「沖縄回復への彼の強い志を原動力として、沖縄であるにも拘らずでなく、沖縄であるがゆえに生みだされたのである」
本書は女性史の先駆をなす貴重な書。女性史によって拓かれる新たな沖縄像がここには示されている。