出版社/著者からの内容紹介
沖縄問題に対する従来の運動や研究では、平和や法の下の平等と
いった普遍的な価値の重要性や、基地を押し付けられる側の従属性が強調される
一方、基地と向き合う人々の選択権や、その実体的な基盤としての地域的な主体
性は、必ずしも、尊重されてこなかった。しかし、「沖縄」は、[ヤマトゥ(本
土)−ウチナー(沖縄)]の二分法や、県という行政区分の次元に封じ込められ
るものではなく、重層性をもって歴史的に発展してきた「地域」である。本書
は、沖縄問題をもっぱら「運動」の問題と考えてきた冷戦型の思考から脱却し、
市民生活の脱軍事化の問題として把握するために、政治、行政、司法、地域社
会、文化、エスニシティ、経済といった様々な視角からの学際的な分析と提言
を行っている。そして、執筆者の全員が(1970年代生まれの)「復帰後世代」で
ある点で、本書は、復帰後世代による「マニュフェスト」である。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
畠山 大
1975年、東京都出身。明治大学大学院商学研究科商学専攻博士後期課程修了。博士(商学)。専門は、貿易論。明治大学商学部兼任講師、政治経済研究所研究員、アジア・アフリカ研究所所員、沖縄経済学会、沖縄関係学研究会会員、沖縄から考える全国ネットワーク世話人
熊本 博之
1975年、宮崎県出身。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学。修士(文学)。専門は、地域社会学、環境社会学、社会運動論。明星大学人文学部非常勤講師、早稲田大学琉球・沖縄研究所客員研究員、沖縄から考える全国ネットワーク賛同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)