「おれが行かなんだら、だれかが行かなならんやないか。おれは死にとうないから、だれか行って死ね、とは、よう言わん。」島田叡知事
「誰も死地に立たされれば男らしく死なねばならぬ。しかし俺だってそんな立場に立つのは嫌だ。」荒井退造警察部長
普段、一見して非の打ち所の無い様な人物も、非常時になると日頃の言動はなんのその、危地を脱しようと恥も外聞も無く必死になって自分だけ助かろうと狂奔する…。島田知事の前任者であった泉守紀第26代沖縄県知事はそういう人だった。
それに引き換え、島田知事、荒井警察部長の二人は戦火に翻弄されながらも可能な限り職責を全うしようと全力を傾け、そして最後は殉職された。
かくいう私だっていざとなったらどうなるか分かったもんじゃないが、この本を読んで二人の人となりを知ることができたので、少なくとも無様な醜態を晒す事の無い様心掛けて生きたいと思う。