「勤労感謝の日」「沖で待つ」「みなみのしまのぶんたろう(文庫版のみ収録)」の合計3編の短編集で、計174ページと解説で構成されている。「みなみのしまのぶんたろう」は色合いが違う短編だが、あとの二つは、総合職で働く女性の苦悩について書かれてあるように思える。
各短編について紹介します。
「勤労感謝の日」:主人公は現在失業中で、あるきっかけでお見合いをすることになった。お見合いの相手が仕事愛の男で、途中で逃げ出してしまう。主人公は後輩の水谷と喜三昧のマスターに癒されることになる。この話好きですね。
「沖で待つ」:主人公(及川)と太っちゃんの恋愛関係とは違う、同じところに赴任した同期の連帯感について描写してある。2人が働いている様子もありましたが、お客さんだったり同僚などの人とのかかわりの中で、現場を試行錯誤しながら経験することによって仕事人として成長していくんだろう。
「みなみのしまのぶんたろう」:総理大臣の弁当を盗み食いした事が見つかって、南の島に左遷され、その島での生活をするぶんたろうの話。ひらがなとカタカナのみで書かれてあるため、正直読みづらい。