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沈黙 (新潮文庫)
 
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沈黙 (新潮文庫) [文庫]

遠藤 周作
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (129件のカスタマーレビュー)
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受賞歴

第2回(1966年) 谷崎潤一郎賞受賞

登録情報

  • 文庫: 312ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1981/10/19)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101123152
  • ISBN-13: 978-4101123158
  • 発売日: 1981/10/19
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (129件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
75 人中、71人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By はな
形式:文庫
 この作品は「宗教小説」と分類されているようです。キリスト教の知識や経験は、この小説を読む上で、助けにはなるかもしれませんが、この作品の真の素晴らしさは、むしろ私のように、宗教というものを殆ど考えたこともない人間の心に、この先、決して消えることのない印象を残した、ことにあるのではないかと思います。

 若きロドリゴは、初めはナイーブな理想に燃えた宣教師としてクリスチャン弾圧の渦中にある日本にやってくる。そのロドリゴが、いかにして踏絵を踏むに至るか。そしてその「転んだ」後の人生をいかに生きたか。この単線的な筋立てのお話を、ページをめくるのももどかしいほどのドラマにし立てあげたのは、一重にその類い稀なる心理描写にある、と感じます。なぜここまで彼らの心が分かるのか?それは遠藤氏のキリスト教に対する強い情熱と、それゆえの深い懐疑があったからだと察します。その意味で、これは制度としてのキリスト教と、それに安住する人々への、異議申立ての書、とも読めるのかもしれません。

 一級のサスペンスでもあり、また時にはホラーのように恐ろしい物語でもあります。自分では存在することすら気付いていなかった心の中の深い部分に触られたような気がします。読む人を思考の混沌の中に投げ出すお話でもあり、また未知の世界への窓を開けてくれる小説でもある。まさに偉大なクラシックです。

 
このレビューは参考になりましたか?
58 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 宗教は気にせず読んで欲しい 2005/11/19
By 柴犬
形式:文庫
「キリスト教の話かあ」なんて思わず、先入観なしで読んで欲しいのです。文章は難しくも固くもなく、するすると読めますが、ただツライです。ただひたすら神に救いを求める農民達、どんなに祈っても神は表れてくれません。農民も司祭も切ないのですが、私はキチジローに強く共感しました。あまりに弱く、肉体の恐怖に負け幾度も踏絵を踏み、それでも神にすがり許しを請うキチジロー。弱さゆえ殉教も出来ない自分をなじり、何故こんな世の中に生まれたのかと嘆く。心が弱い者はそれだけで罪なのか?私も弱い人間なので、彼の弱さが自分と重なりやりきれず、哀れです。

長崎が舞台なので他地区の人には言葉がわかりにくい部分もあるかもしれませんが、私には懐かしくさらに農民達が身近に感じられました。
このレビューは参考になりましたか?
96 人中、88人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 一番つらい愛の行為とは 2006/10/13
形式:文庫
江戸時代のキリシタン弾圧さなか、日本に上陸したポルトガル司祭の波乱に満ちた人生。
読者によって読み方が異なる本、聖書など読み、キリスト教について多少知っている人には
読みやすい(聖書の言葉や登場人物が度々引用)。
まず、文章表現が繊細で生々しく、まるで映画を観ているかのように一気に読める。
隠れキリシタンである貧しい農民たちの汗や干した魚、藁の臭いまでもが漂ってきそうな
作品。頻出する拷問場面は筆者がまるでその場に立ち会ったかのような強烈な印象。
「信仰」を守り広めるためにポルトガル司祭は命がけで潜伏するが、「信仰」を守る
ために殉教する信徒の姿を見るうちに疑問が生まれる。
「このような酷い状況のなかで、神はなぜ、沈黙しているのか?」

やがて捕らえられた司祭は拷問を受ける農民たちの苦悶の声を聞く。
「司祭であるおまえが信仰を捨てれば、農民たちを助けてやる」と迫られる。
長年自分がキリストに捧げてきた全生涯(信仰)を否定し、ユダのように神を捨てるか、
それとも農民の命を救うか。
キリストの存在を心から信じ愛してきた司祭は、踏み絵を前に「一番つらい愛の行為」
をする。
「信仰」という表面上の名の下に、ひとの命を捨てるか、
... 続きを読む ›
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58 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 生涯に1度は読むべき名作 2004/9/24
形式:文庫
 
 日本人信徒への残忍な拷問、殉教に「神は何故沈黙するのか」と問う宣教師の悲痛な叫び・・・。
 私は日ごろ神や仏を信仰しているわけではないですが、かと言って神がいないと思っているわけでもなく、もしも生きるか死ぬかという窮地に立たされたら、きっと神に命乞いをするに違いありません。それが一般的な日本人の姿だと思います。信仰心が厚ければ人は病気にならないか、事故に遭わないか、愛するものの命を不意に奪われないか、答えはノーです。では、何故人は信仰するのか。心の救いを求めるからです。信じる者の心にのみ神は存在するのです。
神の為に潔く殉死していく隠れ切支丹たち、その拷問を受ける姿に耐えられなくなったパードレの選択は・・・。クライマックスは壮絶です。神とは、信仰とは、人間とは、深い思考の渦に落とし込まれます。これこそ世代を超えてすべての人に読んでもらいたい名作です。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 3.0 なるほどね
超ざっくり言うと、主人公の宗教観が変わりましたという話だと思います。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: おもち
5つ星のうち 5.0 日本にキリスト教が根付かない訳がうっすらとわかる
とても面白かったとおもう すごい昔の作品なのにすんなり読める キリシタンのことも分かりつつ宗教の深さも... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: アーリー
5つ星のうち 1.0 一方的な見方
... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: guusuke
5つ星のうち 5.0 究極は異文化の泥沼
5つ星の理由をひとことで言えば、人間性を深く洞察し、見事に表現している、に尽きる。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: Otto XII
5つ星のうち 4.0 宗教は程々が良い・・・
全く宗教とは縁がない人生だが、
読んで考えれば考える程
宗教の意味がわからなかった
結論... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: キユロ
5つ星のうち 5.0 沈黙の読後感
若い頃に単行本で読んで深い感銘を受けました。最近読み直して矢張り同じ様な感銘を受けました。
Skype... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 斎藤幸一
5つ星のうち 5.0 心に残る名作
江戸時代初期の実話を元にした小説です。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: bohemia
5つ星のうち 5.0 何気に手に取る本との出会いも不思議な縁ですね
過去の話ですが、親に勧められて入学した女子大はカトリック系でした。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: かすみ草
5つ星のうち 5.0 若いころに読んで
また読みたくなったので購入。
パードレへの迫害と自身の迷いがうまく描写されており、あっという間に読んでしまいました。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: 岩井克洋
5つ星のうち 3.0 本ややや古いが読むのには支障がbないと思う。
上記に記載した通り本はやや古い。新聞掲載時に読んでいるが、名著再読の講師が進めて読んでいくので購入した。
投稿日: 9か月前 投稿者: 平澤美恵子
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