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沈黙 (新潮文庫)
 
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沈黙 (新潮文庫) [文庫]

遠藤 周作
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (135件のカスタマーレビュー)
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受賞歴

第2回(1966年) 谷崎潤一郎賞受賞

登録情報

  • 文庫: 312ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1981/10/19)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101123152
  • ISBN-13: 978-4101123158
  • 発売日: 1981/10/19
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (135件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
77 人中、73人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
投稿者 はな
形式:文庫
 この作品は「宗教小説」と分類されているようです。キリスト教の知識や経験は、この小説を読む上で、助けにはなるかもしれませんが、この作品の真の素晴らしさは、むしろ私のように、宗教というものを殆ど考えたこともない人間の心に、この先、決して消えることのない印象を残した、ことにあるのではないかと思います。

 若きロドリゴは、初めはナイーブな理想に燃えた宣教師としてクリスチャン弾圧の渦中にある日本にやってくる。そのロドリゴが、いかにして踏絵を踏むに至るか。そしてその「転んだ」後の人生をいかに生きたか。この単線的な筋立てのお話を、ページをめくるのももどかしいほどのドラマにし立てあげたのは、一重にその類い稀なる心理描写にある、と感じます。なぜここまで彼らの心が分かるのか?それは遠藤氏のキリスト教に対する強い情熱と、それゆえの深い懐疑があったからだと察します。その意味で、これは制度としてのキリスト教と、それに安住する人々への、異議申立ての書、とも読めるのかもしれません。

 一級のサスペンスでもあり、また時にはホラーのように恐ろしい物語でもあります。自分では存在することすら気付いていなかった心の中の深い部分に触られたような気がします。読む人を思考の混沌の中に投げ出すお話でもあり、また未知の世界への窓を開けてくれる小説でもある。まさに偉大なクラシックです。

 
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60 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 宗教は気にせず読んで欲しい 2005/11/19
投稿者 柴犬
形式:文庫
「キリスト教の話かあ」なんて思わず、先入観なしで読んで欲しいのです。文章は難しくも固くもなく、するすると読めますが、ただツライです。ただひたすら神に救いを求める農民達、どんなに祈っても神は表れてくれません。農民も司祭も切ないのですが、私はキチジローに強く共感しました。あまりに弱く、肉体の恐怖に負け幾度も踏絵を踏み、それでも神にすがり許しを請うキチジロー。弱さゆえ殉教も出来ない自分をなじり、何故こんな世の中に生まれたのかと嘆く。心が弱い者はそれだけで罪なのか?私も弱い人間なので、彼の弱さが自分と重なりやりきれず、哀れです。

長崎が舞台なので他地区の人には言葉がわかりにくい部分もあるかもしれませんが、私には懐かしくさらに農民達が身近に感じられました。
このレビューは参考になりましたか?
101 人中、93人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 一番つらい愛の行為とは 2006/10/13
投稿者 ゆみこ♪
形式:文庫
江戸時代のキリシタン弾圧さなか、日本に上陸したポルトガル司祭の波乱に満ちた人生。
読者によって読み方が異なる本、聖書など読み、キリスト教について多少知っている人には
読みやすい(聖書の言葉や登場人物が度々引用)。
まず、文章表現が繊細で生々しく、まるで映画を観ているかのように一気に読める。
隠れキリシタンである貧しい農民たちの汗や干した魚、藁の臭いまでもが漂ってきそうな
作品。頻出する拷問場面は筆者がまるでその場に立ち会ったかのような強烈な印象。
「信仰」を守り広めるためにポルトガル司祭は命がけで潜伏するが、「信仰」を守る
ために殉教する信徒の姿を見るうちに疑問が生まれる。
「このような酷い状況のなかで、神はなぜ、沈黙しているのか?」

やがて捕らえられた司祭は拷問を受ける農民たちの苦悶の声を聞く。
「司祭であるおまえが信仰を捨てれば、農民たちを助けてやる」と迫られる。
長年自分がキリストに捧げてきた全生涯(信仰)を否定し、ユダのように神を捨てるか、
それとも農民の命を救うか。
キリストの存在を心から信じ愛してきた司祭は、踏み絵を前に「一番つらい愛の行為」
をする。
「信仰」という表面上の名の下に、ひとの命を捨てるか、
... 続きを読む ›
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 本当の勇気って何なんでしょうか 2004/8/23
投稿者 yukita
形式:文庫
作者自身が大きく関わったオペラ「沈黙」。その鑑賞に先立って、予習のつもりで手に取った文庫本が、私と遠藤周作の出会いだった。学校の授業で習った「隠れキリシタン」だったが、この「棄教のドラマ」は信仰ということについて深く考えたことが無かった私にとって、大きな衝撃だった。西洋のように確固とした共通の信仰を持たない日本人の倫理、あるいはその西洋式のーキリスト教式のーいわば集団心理的な倫理、その両方のもろい部分、弱い部分をすべてさらけ出して、読者に問いかけてくる文章はとても重い。
「何が正しいのか」ではなく、「何が勇気ある行動か」ということ、「誰かのためにどんなことが出来るか」これはその信仰の有無にかかわらず、人間が誰しも抱える命題である。
最初に読んだときは、クリスチャンの作者がこんな作品を書いても良かったのか?と思った。2度目に読んだときは、これはクリスチャンの作者だからかけたのだ、と思った。そして今は、真摯に「信仰」そして「人間」というものを見つめた遠藤周作にしか書けなかったのだ、と思う。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0 久しぶりの遠藤周作
何十年かぶりに遠藤周作を読みました。
本はとても綺麗な状態でした。
投稿日: 11時間前 投稿者: Amazon カスタマー
5つ星のうち 4.0 迫害される信徒を救うべく棄教すると言う人道的行為は許される
遠藤周作氏は、グレアム・グリーン氏にも多大な影響を受けており、「沈黙」はグリーン氏の「権力と栄光」の切支丹迫害日本版との感触もありましたが、内外のキリスト教団体・... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: kirkhanawa
5つ星のうち 5.0 発注後の発想手配早く予定通りに入手でき、熱のさめやらぬ前に読み始めることができた。書籍もきれいだった。
発注後の発想手配早く予定通りに入手でき、熱のさめやらぬ前に読み始めることができた。書籍もきれいだった。
投稿日: 3か月前 投稿者: 塩谷和久
5つ星のうち 5.0 自分がカトリック信者となっから読み切ることができた。
若い時辛くて辛くて途中で投げ出し読めなかった本。
自分がキリシタン(カトリック信者)になったので
今回は読み切ることができました。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ミカエル
5つ星のうち 3.0 なるほどね
超ざっくり言うと、主人公の宗教観が変わりましたという話だと思います。... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: おもち
5つ星のうち 5.0 日本にキリスト教が根付かない訳がうっすらとわかる
とても面白かったとおもう すごい昔の作品なのにすんなり読める キリシタンのことも分かりつつ宗教の深さも... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: アーリー
5つ星のうち 5.0 教条主義から自由になって
... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: アマゾン次郎
5つ星のうち 1.0 一方的な見方
... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: guusuke
5つ星のうち 5.0 究極は異文化の泥沼
5つ星の理由をひとことで言えば、人間性を深く洞察し、見事に表現している、に尽きる。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: Otto XII
5つ星のうち 4.0 宗教は程々が良い・・・
全く宗教とは縁がない人生だが、
読んで考えれば考える程
宗教の意味がわからなかった
結論... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: キユロ
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