一般向けのセミナーを多く開催することで知られる新進気鋭の僧によるデビュー作の文庫化。新刊当時は内容的には受けたものの、文語的な言い回しに批判が集中。作者もそれを受け入れたのか、あっさりとした文体に改められています。
最初がいきなり「過度な自分語りをやめましょう」と来たもんだ。最初はいろいろと反論したくなりますが、読んでいくにしたがって身につまされることが多くなり、徐々に素直に文が入ってくるようになります。
後半では、自意識の肥大から来るあらゆる苦しみから解放される方法として、欲望から自由になる方法、自身の内面に意識を集中させて辛苦をやり過ごす方法を具体的に紹介。手元に置いて、心のクスリにできる本です。