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沈没船が教える世界史 (メディアファクトリー新書)
 
 

沈没船が教える世界史 (メディアファクトリー新書) [新書]

ランドール・ササキ
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

20世紀末、ポルトガルの考古学チームは沿岸で一隻の沈没船を発見した。17世紀頃に沈んだらしい船からはおびただしい量の胡椒が発見され、船は「ペッパレック(胡椒沈没船)」と名づけられる。他に発見されたものはシナモン、クローブなどの香辛料、金に珊瑚、日本や中国の陶磁器……ポルトガルの船乗りが世界を経巡った証拠が、そのまま海の底に残っていたのである。日本でも専門学部が創立され注目が集まる「水中考古学」。アメリカで最新の水中考古学を学ぶ若き日系アメリカ人研究者が、初めてその最先端を語る一冊。キャプテン・キッドの船内の様子、無敵艦隊の本当の実力、ヴァイキングの生活、元寇に参加した意外な襲撃者など、海の考古学者たちの「発掘」によって、世界史の「常識」が次々に塗り替えられる!

内容(「BOOK」データベースより)

海底には、財宝と「真実」が眠っていた。キャプテン・キッド、無敵艦隊、元寇、ローマ帝国…。世界史の常識を覆す「新発見」の数々。いま注目の水中考古学を知る。

登録情報

  • 新書: 219ページ
  • 出版社: メディアファクトリー (2010/12/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4840136645
  • ISBN-13: 978-4840136648
  • 発売日: 2010/12/21
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By naichi トップ500レビュアー
水中考古学という学問があるそうだ。海の中に眠っている沈没船を発掘するのが、主な目的である。古の財宝を巡るスケール感溢れる探究は、多くの研究者たちを惹きつけてやまないだろうと思いきや、意外にも本格的な研究が始まったのは、ここ50年くらいの話であるそうだ。考古学者が自ら海に潜り調査をするという発想が、なかなか生まれてこなかったのである。本書は、そんな水中考古学の研究者で、アジアの沈没船調査の多くに参加してきた著者による入門編という位置づけの一冊である。

◆本書の目次
序章  :漁師たちの発見
第1章 :大航海時代とカリブの海賊
第2章 :ヨーロッパを作った船たち
第3章 :沈没船が塗り替えるアジアの歴史
第4章 :沈没船発掘マニュアル
第5章 :新しい真実を探して
おわりに:海を愛するすべての人へ

発掘の対象が沈没船であることによる価値は、いくつもある。一つ目は保存状態、すみやかに水中の砂に埋まった場合は、酸素と接することがほとんどないので、有機物の保存には陸上より有利なのである。二つ目は、船には社会の縮図があられていることである。例えば食器の種類、遊び道具などを見ることで、身分差や階級の構図を把握することが可能になるのだ。三つ目は、船が移動手段である以上、国同士のつながりや、そのつながりの目的が明らかになることである。この発見は、歴史に新しい解釈を生むこともあり、実にロマンがある。

また、本書で特徴的なのは、「沈没船発掘マニュアル」なるものが付いていることであろう。ここまでの情報が誰に必要なのかなどとも思うが、現在、漫画の『ONE PIECE(ワンピース)』を読んで、心躍らせている少年たちにとっては、最高のお宝なのかもしれない。それにしても、引き上げ後の保存処理に10~15年かかるなど、驚きの事実も多い。

沈没船の存在は、その船が海を越えて「荷物」を届けるという目的が達成できなかったことを意味する。それは、沈没してしまった船や乗組員にとっては、不幸な出来事だったのかもしれない。しかし、時を越えて運んだ「事実」は、何物にも替えることのできないものである。
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海底への誘い 2011/4/27
新聞レビューを目にして、本書を手にしました。

最初にお断りしておくと、本書は水中考古学の入門書的な内容です。 決してマニアック、ディープな知識に触れているわけではないと思います。 私自身、史学は好きですが水中考古学というとピンと来ませんし、いきなり聞かされても理解しようがないと思いますが、本書の内容はそういった前提知識がないヒトにとって抵抗なく読めます。

ややもすれば浅すぎると感じるヒトもいるかもしれませんが、恐らく著者自身は最初からターゲットを絞って書かれているはず。 あくまで学者なのに、とても文章がすっきりしているし、展開も無理なく、また用語解説も平易で、とても読みやすいのです。 これはやはり私が初心者だからという点を考慮しても尚、良著だと言えます。
誤解を恐れずに言えば、池上彰氏のように、読み手の興味を惹くテーマをテンポよく核心まで紹介してくれる感じ。 例えば水中考古学の発掘方法など技術解説を、敢えて最後にしているところなど、初心者への配慮が窺えます。

それでもピンとこない方には、タイタニック号も類似した方法で調査されていると思えば良いでしょう。 対象物の歴史が浅いか深いかだけで、海底にあるそれの沈没前を想像することに変わりはありません。 アトランティス大陸なども、船か建造物かの違いだけでしょう。
"沈没"というと、"死後"のようにも聞こえますが、著者によれば酸素の途絶えた海底のほうが状態保存が良く、陸上より劣化していない場合もあるそうです。但し引き上げれば空気に触れて酸化が始まるため、現場保存や特殊処理をすることも。 盗掘や展示、高額取引が常套だった時代と比べれば、歴史遺産に対するリスペクトが高まっており、技術発展の過程で陸上考古学より遅れたことは、むしろ幸いしているかもしれません。

個人的に面白かったのは、あのフビライ・ハンがベトナムまで遠征していたという事実。ベトナム以外ではほとんど知られていないそうですが、それを裏付けるような発見に著者は携わっており、長期に渡る発掘調査が始まったこと。 もしかすると十年後には素晴らしい報告が待っているかも知れません。 騎馬民族・元寇しかイメージが無いほうがおかしいんですね本当は・・・あれだけの帝国を築いて海洋に出ていないはずがない。第三者国や敗戦国では知りえないことが、戦勝国では語られていることもあります。

ちょっとしたことを知るだけで、既知の出来事がもっと広がりや深みを増していくことは、考古学ならではの醍醐味です。
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新しい扉 2011/1/21
私もササキ氏と同じようにアメリカの大学院で歴史を勉強しています。

水中考古学はアメリカやヨーロッパでは既に確立した由緒正しい学問であり、ササキ氏のような日本の若い学者がその最先端であるTexasA&M大学で研究を行っているという事実にとても感銘を受けました。

本書でも述べられていたとおり陸上の考古学と違い、水中考古学は歴史の断片をその瞬間のまま私たちに伝えてくれます。アメリカではその重要性に気づき、多くの歴史ドキュメンタリー番組が水中考古学を中心とした視点で製作されており、とても人気があります。

日本は四方を海に囲まれた海洋国家でありながら学問としての水中考古学はあまり重要視されていません。しかし多くの日本の歴史の転機は船によってもたらされました。日本初の実用的な火器兵器である火縄銃やキリスト教伝来は欧州の大航海時代の真っ只中に起こった史実であり、明治維新もまた黒船の来航が引き金になりました。

この本でササキ氏は欧米の水中考古学研究と沈没船が照らし出す物語をわかりやすく紹介しており、水中考古学に興味ある人、ない人、どちらにもとっても最適な入門書になっています。とても興味深く3時間ほどで一気に読めてしまいましたが、この内容でこの値段はとても安いです。

この本が日本における新たな水中考古学の扉になるのではないでしょうか。
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最近のカスタマーレビュー
ワクワク(*^^*)
世界史が好きな方にはオススメ!

学校で教わった事などと関連性が有って楽しく読む事が出来ました。
投稿日: 13か月前 投稿者: mkt0305
「沈没船が教える世界史」を読んで
私自身潜りが好きで、考古学にも興味があるので、本のタイトルを見て直ぐに注文しました。水中考古学について平易に解説され、取り掛かりやすい解説書だと思います。特に、太... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: 年寄りスキンダイバー
現代に蘇る大航海時代
成毛眞さんが紹介し、その後、naichiさんから直接本のキュレーター勉強会二軍キャンプで紹介を受けていたので読んでみることにした。歴史大好きかつ探検大好きな私には... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: なおき
知らなかった本当のこと
想像をふくらませた遠い海の物語 
遥か昔の冒険に満ちたお話... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 寂村
ロマンあふれる一冊
本書は水中考古学の入門書であるが、本書のタイトルが表している通り、世界史の理解を深めるのにも最適の一冊だ。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 夢見る30代
他にない一冊!
この本を読んで初めて水中考古学という学問があることを知った。学問書ではないのですが内容がすごく濃く物語りのように引き込まれるように読みやすかった。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: うさぎ
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