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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
 
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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫) (文庫)

山崎 豊子 (著)
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メタローグ

日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗。85年の御巣鷹山事故の衝撃を出発点に、その内実を描いたノンフィクション・ノベル。全5巻の大作ながらベストセラーになった。労組活動を「アカ」呼ばわりされ、海外の僻地勤務を命じられた主人公・恩地に、リストラ社会を生きる人々の共感が寄せられたのが一因だろう。だが、もっと重要なのは、だれもが知るあの会社をモデルに実在人物をも特定できる形で汚点を紡いだ「蛮勇」ではないか。たとえ事実と創作の混線ぶりが気になるにしても。「白い巨塔」の財前や「不毛地帯」の壹岐でなく、企業内で黙々と働く恩地が英雄という閉塞時代に、私たちはいる。(藤谷浩二)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved. --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。


内容(「BOOK」データベースより)

十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻。

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5つ星のうち 5.0 あのとき私は, 2002/1/13
By くま (岡山) - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
ついに本書は御巣鷹山編になった。あの日の記憶は日本中のほとんどの人が鮮明なのではないだろうか。私は夏休みを利用して職場の仲間と和歌山の山々をドライブした後、車に酔ってしまい、白浜の宿でうとうとしていた。その際中にテレビから流れてきたのがあのニュースであった。その後の新聞に520名の人名が2面に入りきらないほど載っているのを読んで、旅の途中何度も涙した。もちろん、時が経つにつれ忘れ去られていた記憶である。事故当事者のほとんど肉声のままだと思われる本書の言葉一つ一つが、今また私の胸を打つ。そして、事故を2度起こさないために地道に闘って来た人達に初めて思いを寄せることが出来た。本書では山崎の著書では異例であろうが、実名が出てきた。この項を書くに当たって氏の取材がいかに当事者の心まで分け入って書かれたかという証拠であろう。
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24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 忘れてはならない, 2006/7/19
「沈まぬ太陽」は全5巻からなる重厚な物語だが、3巻は日航機墜落事故(作中では国民航空機)をめぐる会社と遺族を丹念に描いた壮絶な展開である。保身に走る会社の上層部、遺族の力になろうと奔走する社員、悲しみに打ちひしがれる遺族、そして奮闘する警察や医療関係者。翻弄される人々を、丁寧に言葉を飾らず淡々と描写することで話は進むが、著者のよけいな感情が含まれていない分より生々しく、遺族の慟哭のシーンでは、涙が溢れて止まらなかった。

今回映画化されるとのことだが、事故映像や事故現場といったセンセーショナルな映像で煽るのではなく、人の思いを丹念に描いて欲しいと強く思う。そして改めて、二度とこのような事故が起きないように強く願う。
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42 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 音楽なしには, 2002/1/8
(1)(2)とは、作風がガラリと変わり、山崎氏渾身のルポ的小説となっています。あの御巣鷹山の事故を、ここまで再現できるものなのだろうか。事故のあまりの凄烈さに、私は、普段は決して必要としないはずのBGMを欲していました。死んでいった人たちの恐怖や、遺族の方々の痛恨や悲哀が、ダイレクトに伝わります。“国民航空”社員の、心ある人・心ない人が描かれています。(1)(2)の恩地元は、ここでは遺族係となり、また人間の汚さつらさを知ります。そして、テーマは個人から、全体へ。“国民航空”会社の、そして人事の裏側が、タマネギのように剥がれ続けます。剥がれれば剥がれるほど腐っている。あの事故を知る者なら、読むに値する巻です。
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5つ星のうち 5.0 夢中になって。。。
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投稿日: 2007/11/22 投稿者: HAZUKI

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