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沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)
 
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沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫) [文庫]

山崎 豊子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

メタローグ

日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗。85年の御巣鷹山事故の衝撃を出発点に、その内実を描いたノンフィクション・ノベル。全5巻の大作ながらベストセラーになった。労組活動を「アカ」呼ばわりされ、海外の僻地勤務を命じられた主人公・恩地に、リストラ社会を生きる人々の共感が寄せられたのが一因だろう。だが、もっと重要なのは、だれもが知るあの会社をモデルに実在人物をも特定できる形で汚点を紡いだ「蛮勇」ではないか。たとえ事実と創作の混線ぶりが気になるにしても。「白い巨塔」の財前や「不毛地帯」の壹岐でなく、企業内で黙々と働く恩地が英雄という閉塞時代に、私たちはいる。(藤谷浩二)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved. --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離―。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす…。

登録情報

  • 文庫: 483ページ
  • 出版社: 新潮社 (2001/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101104271
  • ISBN-13: 978-4101104270
  • 発売日: 2001/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
こういう良質な小説が、文庫本になって残るのは、ありがたい。
小説としているが、取材を重ねたドキュメントと言っても良いと思う。
それくらい不条理、かつ、その時代に生きていたサラリーマンの身の振り方次第(経済奴隷となるのか、あくまで主張に向かって戦い続けるのか)で、生かされ方が極端に変わるという面を見せつけてくれている。

読めば怒りがこみ上げ、主人公・恩地を応援したくなる。
小説で気持ちがシンクロして泣けてしまうのは、特に家族を犠牲にしてまで会社に尽くしてきたものに対する、全く非礼な扱いであった。
現代でもそういう面は、多かれ少なかれあると思う。

書かれている題材が、半国営の航空会社であった頃のものとはいえ、海外に展開する会社組織で、従業員を奴隷程度にしか思っていない、日系企業を思い出します。
あの時代から、どこも変わっていないのではないだろうか?と感じたりしました。

このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ふとあご トップ1000レビュアー
形式:文庫
やはり恩地に共感はできない。
労働条件の不平等是正のために会社と戦ったとはいえ、結局のところは、労組対会社という権力対権力の政治的な闘争を行った結果が恩地の処遇だからである。あまりにもわかりきった結果だったのではないだろうか?

なぜなら、会社側に大きな権力があることは自明だが、労働組合も(合法ではあるが)ストという行為を行うことにより多大な権力を行使できるようになる。そうなれば、当然の帰結として最終的に権力が上回った方が自分たちの都合のよいことを行っていく。つまり、その結果が恩地の処遇であり、他の労組幹部の処遇であるということである。
最終的な権力という点で絶対的に不利な環境にあることは恩地ほどの明晰さを持っていれば、わかっていたはずだが、それらを振り切ってスト(ましてや首相のフライトの)を行おうとし、最終的に負けた。
その結果が、恩地の海外転勤であり、他の組合員の不遇なのである。
権力闘争の結果であり、あまり同情できないとともに、「もっと他のやり方があっただろうに」という思わざるを得ない。結局、会社も組合員も恩地も誰も得していない。
どうにもフラストレーションが残る。

アフリカから日本に帰った恩地はどうなっていくのか、次篇以降に期待である。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 昨日公開となった映画を見た。原作を読んでから映画を見るとがっかりするとよく言われるが、
よく出来た映画だった。だからと言って映画を見て筋を知ってしまうと本がおもしろくなくなる
かというとそういうこともない。むしろ3時間超と映画としては長いとはいえ、文庫本で5巻と
いう長い小説ではどうしても取捨選択してはしょわらずを得ないので、映画を見てから読むと映画
で描写できなかったディテールが分かり、面白さが増す。
 この本で扱った航空会社は政権交代もありほぼ公的資金注入が決まった。本と映画で描かれた
官的体質のゆえである。映画制作の構想・企画は政府による再生が明らかとなる前であったはずだ。
その時機を得た先見性には脱帽だが、10年も前にそれを見越したような予見を内包したこの本は
すばらしいという言葉を超越している。山崎豊子おそるべしとしか言いようがない。映画と本、
双方お勧めですが、映画にはハンカチが必携です。
 「白い巨塔」で育った者の読後感です。
by 左門 新
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投稿日: 2010/3/7 投稿者: 乱読者
予見
現在の、JALの状態が予見できる小説です。
この企業風土があるため、改善不可能なのだと思います。
投稿日: 2010/1/12 投稿者: 笑う石
戦後からの経済
戦後からの経済動向や活動などを官・民との係わり合いをうまく表現できていると思います。
投稿日: 2010/1/1 投稿者: マイマイ
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