「こうすれば決算書を読めるようになる」とうたう書が少なくない中で、著者が独自に編み出したコツとは「財務3表一体理解法」だ。財務3表には、連動する「つながり」のポイントが5つあると解説。実際に読者が小さな会社を設立したと想定し、創業時から生じるであろう1回ずつの取引ごとに、財務3表がどのような「つながり」を保ちながら変化するのか(しないのか)を具体的に追う。こうした知識を基にすれば、決算書を材料にして様々な企業の業績を正しく評価することができるようになると言う。収益性や安定性を読み取るポイントのほか、PLやBSの数字に操作を加えて見栄えを良くしている「決算書の粉飾」を見抜くコツも指南する。
また、近年になって導入された「退職給付会計」や「金融商品の時価会計」「税効果会計」などの新会計基準についても、想定し得る事例を財務3表に当てはめながら解説を加える。
(日経ビジネス 2007/06/25 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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83 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「まさに、ストライクゾーン!!」,
By コビ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44) (新書)
会計を理解したい・・・そう考えているビジネスマンは多い、しかし、簿記から勉強する・・・そんな気には到底なれないと感じている人 が殆どではないだろうか? 財務分析指標を数式に当てはめて数字を算出してみても、企業の全体像が 「ぼんやり」把握できるだけ、何かしっくりこない、腑に落ちない、もちろん 雑談のトピックが会計に及べば出番なし。 何かが足りない、繋がらない・・・・仕訳作業・伝票起票・試算表作成と 財務指標分析の間に「空白がある」・・・・。 そう、P/L、B/S、C/Fが互いにどう影響を受け合うか・・・が「肝」、 それを基本的な企業活動流れに乗せて解説してあるから「空白がだんだん埋められる」 、そんな感覚が得られる。 多くのビジネスマンは空白を埋めるべく、色んな会計本を読んでいる、結果として ある程度の会計の知識は持ち合わせているはず。 であればこの一冊でまさに「道は拓ける」、五つの新基準についてもアウト ラインだけではなく「どの部分にどのように表現されているか」が書かれて いるので実務者並の深い理解に及ぶと思う。 会計に対してもがき苦しんだ思いを整理し体系付けて提供してくれた著者に感謝。 間違いなく会計本のロングセラーになる一冊だと思う。
25 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
簿記の知識ゼロで理解するのはさすがに難しいですが,
By 揚巻 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44) (新書)
「簿記を勉強しなくても会計がわかる」というふれこみであるが、全く簿記の知識がない人にはやや難しい。むしろ、複式簿記の原則は理解できたが、単調な仕訳の勉強に飽きて、最後までマスターできなかった私のような途中挫折組に強く薦められる。簿記の教科書では、個々の具体的取引がどのように仕訳されるかを延々解説するわけだが、本書では仕訳を省略し、個別の取引が財務3表(BS・PL・CS)のどの部分に直接反映されるのかを解説してゆく。簿記の知識の全くない人にはどれだけ理解できるか疑問ではあるが、仕訳までは何とか理解できるという人であれば、仕訳と財務3表がどのように関係しているのかを確認しながら最後まで読み通すことができるだろう。特に仕訳とCS(キャッシュフロー計算書)の対応については、目から鱗が落ちる人も多いのではないだろうか。巻末では新会計基準・M&A・企業再生のシーンで使われる仕訳例を、同様に財務3表とリンクさせてコンパクトに説明してあり、仕訳を直感的に理解する上で役に立つ。ただし、財務分析の章については、紙幅の都合上、説明も通り一遍の部分が目立つ。著者の続編「財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書)]]や類書で補う必要があるだろう。 体型的な理論書ではないが、決算書を理解する上でヒントになる部分が多い有益な本であると思う。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
良書だが、十分な理解には簿記3級程度の基礎知識が必要,
By
レビュー対象商品: 決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44) (新書)
本書はタイトルと中身が一致した良書。細かい会計処理は修得できないが、多少の事前知識さえあれば、財務3表のつながりに対する理解が大幅にあがるだろう。 主だった会計処理をとり挙げ、それぞれが財務三表(損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書)にどう連動しているのかを順番に解説。 様々な会計処理の解説を追うことで、財務財務三表のつながりの仕組みが徐々に見えてくる。 税効果会計や、デッドエクイティスワップなど応用的な会計処理も、財務三表でのつながりの理解を重視した非常に直感的な解説がなされている。 少ない事前知識で応用的な会計処理についても3表一体理解の勘所が得られる点が好印象。 ただし、本書の内容を十分に理解するには、基本的な会計の語句に対する事前知識と、仕訳のイメージが分かっていることが必要。 目安としては簿記3級を十分に理解していれば、本書の内容はほぼ100%理解できるだろう。 良くも悪くも会計処理の細かい解説は省かれており、記述も簡潔なことから、簿記3級程度の事前知識がないと理解が難しい。 また、とりあげられている会計処理に似たようなものが多く、初心者にとっては読み進める上でのメリハリ・興味付けがやや不十分な印象。 まったくの会計初心者にとり、通読はやや酷と思われる点を割引き星4つ。
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