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決着! 恐竜絶滅論争 (岩波科学ライブラリー)
 
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決着! 恐竜絶滅論争 (岩波科学ライブラリー) [単行本(ソフトカバー)]

後藤 和久
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

恐竜はなぜ絶滅したのか。その理由は専門家にはすでに解決済みのことである。にもかかわらず、いまだに新説が出されてはマスコミを賑わす。業を煮やした著者らは、有名雑誌に決着宣言ともいうべき論文を投稿した。41人の共著論文だ。なぜ決着済みといえるのか。異説のどこが間違いなのか。とことん解説したのが本書である。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 102ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/11/9)
  • ISBN-10: 4000295861
  • ISBN-13: 978-4000295864
  • 発売日: 2011/11/9
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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今までの,白亜紀末大量絶滅の紹介本の中では群を抜いていると思います.
今,一番最先端の(旬の)若手研究者による非常に読みやすい本に仕上がっています.

正直,私自身も,近年のサイエンスライターやエセ研究者による「小惑星衝突絶滅原因否定説(以下,否定説)」には辟易していました.それは,私がK/Pg境界の論文をたくさん読むことによって何が正しいか,あるいは何が正しくないのかを判断できる立場にいるので,そう感じることが多かったからです.

その点,この若い著者は,否定説の論理の矛盾・飛躍,データの欠陥や主張の齟齬を,理路整然と論理的に,しかも一般の方々にもわかるように丁寧に説明されているので,「小惑星衝突が大量絶滅を引き起こした」という仮説に,いやがおうにも納得せざるをえません(従って,デカントラップを形成した火山噴火説などは否定されます).
また,激しい論争であるK/Pg境界の研究の話にもかかわらず,非常に紳士的な態度で,研究者として中立の姿勢の物腰のやわらかな書き方にも好感が持てます(著者は,今後も科学的に妥当な反論が出たら,ちゃんと耳を貸す・受け止めると書いています).

さらに,著者は,絶滅論争に自分自身も参加しているので,最新の情報を,これでもか!!というくらい盛り込んでいて,楽しみながら勉強にもなります.加えて,研究者の人間模様や喧々諤々の論争が非常にリアルに書かれてあり,研究者の生態や人となりも楽しく知ることができます.

このような本の内容が一般に普及することを切に願います.
本当の真の科学を学びたい人にはこの本をお薦めします.
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7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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小惑星が地球に落下して、所謂「核の冬」が起きて、隆盛を極めていた恐竜やアンモナイト他、大量の生物が絶滅した、という説が唱えられて、かなりの年月が経過しました。その当時から感じていた疑問「じゃあ何故、他の生物は生き延びたのか。」の回答は、本書でもお預けでした。決着!というなら、すっきりした説明が欲しかった、というのは正直なところです。

確かに、一部のは虫類(カメやワニ)については、かなり説得力のある説明がなされています。その点で、買って良かったと思ってます。ただ、小惑星激突の深刻な影響で、滅亡した生物のことは説明できますが、生き延びた生物の説明は、影響が過酷であればある程、困難になります。この本を読み始めて、当初は長年の疑問に答えてくれるのではないかと、期待が高まっただけに読後のがっかり感も大きかったです。(本書にある生き延びた生物についての説明で、何故、は虫類に比べて、何倍もの酸素や食料を必要とする鳥類やほ乳類が生き延びたのか、私には分かりませんでした。)

6500万年前の恐竜絶滅が、小惑星とは無関係(或いは影響が軽微)である、という説の信憑性を知りたい方には、お勧めです。ただ、私のように、小惑星激突は、恐竜にとどめを刺したのは確かですが、それ以外に、なんらかの環境変化が、地球を少しずつ恐竜の住みにくいものに変えていったことが、小惑星激突後の恐竜生存の可能性を奪うことになったのかもしれない、と思っている人にとっては、物足りなさが残ると思います。
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