クロニクル千古の闇シリーズの第6巻、最終巻です。すべてのファンタジー好きのみなさまに、こどもにも、こどもの心を持った大人の方々にもお勧めします。50歳代の私にとっても、最近読んだファンタジーもので一番の作品。ここ数年、最終巻をどんなに待ち望んで、何度も本屋さんの棚をのぞいたことでしょう。ファンタジーが好きで、イヌイットとか「先住民」の暮らしに関心があって、そしてオオカミが好きなら、大好きになることは、間違いありません。
今から6千年前、氷河期が終わり、ヨーロッパ北西部全体が森林に覆われてい時代、人々は自然の中で、動物と精霊とともに部族単位で生きていた頃の物語です。第一巻の「オオカミ族の少年」から読み続けている方は、ご存知ですね。でも、途中でやめてしまっている方、どうか最終巻まで読み続けてくださいね。オオカミの言葉が分かる少年が大の仲良しのオオカミやワタリガラス族の娘と力を合わせて、邪悪な「魂食らい」の魔導師と対決するお話です。作者ミシェル・ベイヴァーさんが綿密に調べた「先住民」の生活、北国の自然が独特の表現で描かれていて、第一巻「オオカミ族の少年」を読んだときは、おじさんの私の夢の中に、その太古の世界が出てきたぐらい、引込まれてしまいましたよ。その最終巻では、いよいよ雪降る山の洞窟で最終対決が行われます。対決に至る過程は、もうボロボロですが、さまざまな運命の歯車が少年の行動を後押しします。読むのが早い方なら、数時間で読めると思いますが、もったいないので、ストーリーを追うだけではなく、その表現を味わってくださいね。もちろん、初めての方は、第一巻からお願いします。翻訳も上手です。21世紀を代表するファンタジー作品になると思います。ぜひ、お読みください。
ちなみに、同じような「先住民」の物語なら、アリューシャン黙示録「
母なる大地 父なる空〈上〉―アリューシャン黙示録」(スー・ハリソン著)をお勧めします。もうちょっと軽いですが、これも紀元前7千年頃、アリューシャン列島に暮らすイヌイットの話です。そして、オオカミが大好きな方には、「
神なるオオカミ・上」(姜 戎 著)をお勧めします。これはオオカミの描写がすごいです。ものすごい衝撃でした。中国の文革時代のモンゴルの遊牧民の生活を描いたものです。
そして、イギリスのファンタジーといえばハリー・ポッター。途中で止まってしまっている方は、初めて読んだ頃の気持ちを思い出して、ぜひ、最後まで読んでくださいね。長いファンタジーなら、なおさら、最終巻は、作者の思いが凝縮していると思います。
長くなりましたが、最後まで読んでいだだいた方、ありがとうございました。最終巻を読み終わって、お勧めしたい気持ちが伝われば、うれしいです。